仕事人登場
武生に住み・武生を愛し、武生から夢を発信している仕事人を紹介します。
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第四回 絵本作家 かこ さとしさん
かこ先生は武生市生まれ。小学校の途中までココに住んでいました。丈生幼稚園から東小学校に上がりました。お家は日野川の堤防の近く、今の万代町辺りだったそうです。その当時、かこ先生の家の近くを流れていた川は、今はもうなくなっていますが、通った丈生幼稚園の火の見櫓は、今でも同じ。とても懐かしがっていらっしゃいました。
かこ先生のお話から、特に印象に残ったエピソードを紹介しましょう。ただし、録音再生ではありませんので、あくまで、聞き手としてこんな感じの話だったよな、という記憶に基づいています。細部が違っていても、ご容赦ください。
1、太神楽と人力車
2、水の中の影
3、記念写真と級長章
4、マドンナと学芸会
5、田辺先生のこと
6、星の絵とだるまや
7、欄干ピアノ
8、不良のおにいさん
9、納豆売り
10、いじめっこともみじの実
11、先生の合唱
12、本当にかきたかった絵本
13、どの絵本も不満
ケーキ好きの会員、藤原さんと浅井さんが、何やらいわくのありそうなケーキやさん、そしてすてきな響きの「ルプロッテ」の名前に誘われて取材に行ってきました。プロのこだわりを感じ、仕事人の姿に感動した二人でした。
いつ頃からケーキ屋さんを夢見たのでしょう?
高校時代は建築家希望。ところが卒業後はコックさんになることを夢見て、単身東京へ。一度武生に戻ってきますが、ケーキづくりを追求するため、再度東京へ……。有名なケーキ屋さんに修行を願い出ましたが、1店目はあっさり断わられてしまいました。(土下座までしてたのんだのに〜。)
そして、運命の店「ルプロッテ」!たまたま、新潟出身の方が店にいらして、同じ北陸ということで、あっさりOK?しかも、その人が料理の鉄人でチャレンジャーになるほどのつわものだったのです。こうして佐々木さんは恵まれた環境で修行し、プロの仕事人として、武生にて「ルプロッテ」の名前でデビューしたのです。現在、たくさんのファンを得て、プロとしてこだわりをもちながら、新たなケーキ作りに向かって、チャレンジャーとして活躍中です。ちなみに。新作ケーキの試食は、中学生のお子さんが担当とか。うらやまし〜〜。
皇太子妃雅子さま?
東京のお店は雅子さまお気に入りのお店でした。独身時代、皇太子のお誕生日には、ケーキを買われ、お二人で…?
雅子さまのお気に入りのケーキは・・・ シャルロットショコラ(400円)だそうです。夏限定メニューですって。チョコが大好きな雅子さま、「ショコラ」とはチョコレートという意味で、雅子様の家で飼っている犬の名前と同じです。夏には、佐々木さんもお店に出されているそうです。高貴な気分でいただきましょう。
素敵な内装に、目が止まりました。
お店に入ると、かわいいかざりものや、額に入ったすてきな押し花が、目にとまります。
これは、この店で開かれている、押し花サークルの人たちの作品です。
大阪から来てくれる先生を囲んで、作品作り。
その後、おいしいお茶とケーキ・・・。いいですね。
喫茶ルームの雰囲気もゆったり。
そして、なにより温かい空気に包まれています。
このコーナー、すべて奥様のレイアウトだそうです。
ご夫婦でされている喫茶店に、愛 を感じました!
佐々木さんの幸福の時はいつですか?
お客さんの「おいしい」の言葉でーす!
ルプロッテのケーキ材料は特別注文なんですって。秘密のケーキを召し上がってください。
おすすめは、紅茶のシフォンケーキでーす。
取材中、調理の様子を見せていただけないか、とお願いしましたが、「お客様に出すケーキを作る所は、清潔第一だから、ダメ。」と、きっぱり、断られてしまいました。さすがプロと、感心してしまいました。
第二回 木工作家 竹内 敏博 http://www.hokuriku.ne.jp/mokkobou/
武生に住んでいる家具作家、竹内さんの仕事場を訪問しました。たんす町の中にある店中には、すわり心地のよいイスやセンスのいい小物が並べられ、近くの蔵のアトリエには、しゅみのSPレコードや蓄音機(ちくおんき)がずらりと並んでいました。木のかおりもさわやかな、ステキな空間です。今回はジュニア会員の前田さんが、インタビューしてきました。(写真も前田さんが写しました。)
おたずねした人は……3代目 竹内敏博さん、4代目 竹内良介さん
木工作家の毎日は・・?
前田:こんにちは。夢図書の前田です。さっそくですが、この仕事をしていて楽しいことはなんですか?
良介:木をけずっているときや、お客さんができあがりを見て「いいなあ」と言ってくれたときです。よかったなあと思います。
敏博:お客さんが「いいのできたねー。」と言ってくれるとき。
前:なぜこの仕事を選んだのですか?
良:ずっと続いている家業だからです。ぼくで4代目です。
敏:親の仕事だから。自分に合っていたからよかったね。
前:つらいことはなんですか?
良:おやじと意見が合わないとき。ケンカばっかり。(笑)
敏:注文が少ななくて、仕事があまりできないときですね。
前:なぜ意見が合わないんですか?
敏:若い者と、ものの考え方がちがうからでしょうね。デザイン感覚とか、価値観とか。わたしから見ると、4代目は、まだまだ経験がたりないからつい、ね。
前:仕事をするときに注意していることはなんですか?
良:時代の流れに乗っていくことです。外の世界を見るために、月に一回は大阪や東京に行きます。喫茶店や雑貨屋を回ったり。
前:喫茶店で何をするんですか?
良:あんまり関係ないようですが、実は、内装(店のようす)や使われているテーブル・イスなどをチェックして来るんです。
前:なるほど。最後に3代目から4代目に一言おねがいします。
敏:作る者に使う人の顔がちょくせつ見られる、とてもやりがいのある仕事だから、ぜひお客さんを大切にしていってほしい。それに、あととりだからと油断しないで、「技術をぬすんでやる!」という気持ちで、がむしゃらにやっていくパワーを忘れないでほしいな。
前:どうもありがとうございました。
竹内さんは知る人ぞ知る、蓄音機&SPレコードコレクター
蓄音機は、「ちくおんき」と読みます。今は音楽を聞くときふつうはCDですね。でもちょっと前(20年前)はLPレコードでした。(黒くてドーナッツのような形です。)そして、もっと前に使われたのがSPレコードと蓄音機。蓄音機はぜんまいじかけで動きます。電気がなくても、バネの力で音が鳴ります。耳に聞こえない、体に直接響く音がみりょくだそうです。集めたレコードのかずは3000枚弱。音楽好きが集まって、蔵造りのアトリエで、レコードをきくのが、もう一つの楽しみだそうです。一人できくより、みんなで曲について話しながらきいた方が、知らなかったことが色々分かるし、面白いそうです。
インタビューの感想
「木工房 蔵」には木の作品がたくさんあって、とても風情がありました。お二人から話をきいたけれど、どちらも楽しそうに仕事をしていて、お客さんもきっと楽しくなるような仕事場でした。いつまでも武生にこういうお店があってほしいです。(前田)
第一回 漫画家 島津 蓮
武生に住んでいる漫画家、島津蓮先生の仕事場を訪問しました。200本以上のカラーペン、パソコン、様々なスクリーントーン…。壁にはカラー原画、机の上には書きかけの原稿。(漫画家志望の子なら、必見かも。)にこやかに迎えてくれた蓮先生は、物静かな感じのほっそりした方でした。
夢は小学生の頃から
小学生のころからの夢をかなえて漫画家になった蓮先生、プロになるまでは「絶対漫画家になるぞ!」という強い決心でがんばったそうです。だから、デビューするまでは、つらい事もつらいとは思わなかったそうです。
プロとアマのちがい
漫画家に必要なものは、才能と努力。どちらが足りなくてもプロにはなれないそうです。それに、プロは、いつも読者のことを考えて、みんなに喜んでもらえるような漫画を描かないといけない。ときには、自分が描きたいものと、雑誌から描いてくれといわれるものが違うこともあるそうです。少年マンガ・少女マンガどちらも描いているそうです。
武生で仕事をするわけ
東京で仕事をすることも考えたけれど、武生には家族や友達がいて、都会にはない住み心地のよさがあるので、当分は武生から離れるつもりはないそうです。ふるさとのあたたかさが、蓮先生の創作の源になっているのかも知れませんね。
みんなにひとこと
「本当にやりたいこと、やってて楽しいことは、簡単にあきらめないで、ずっと持っていてくださいね。」
ここで読める!蓮先生の作品
・「小学5年生・六年生」付録マンガ
・進研ゼミ「チャレンジ」のイラスト
・ポピー「あそびんぴっく」れんさいの『ストレンジ・スクール』
・「プリンセス・ゴールド」ほか
島津先生のこれまで
幼稚園 | 絵が大好き | ![]() |
小学4年 | 漫画家になろうと思う。 | |
高校3年 | 雑誌社に原稿を送り、編集者に見てもらう。 | |
修業時代 | 同人誌・漫画家のアシスタント・雑誌のイラストなどをがんばる。 | |
6年前 | マンガコンクールに入賞、デビューする。 | |
現在 | プリンセスゴールドや、小学5年生、チャレンジなどで活躍。 |
島津蓮先生おすすめの本 上橋菜穂子「聖霊の守り人」