島津蓮先生おすすめの本

上橋菜穂子「聖霊の守り人」→ファンタジー
 女ながら、腕のたつ用心棒であるバルサは、偶然、新ヨゴ皇国の皇じ子チャグムのいのち命をすくう。だが、このチャグムおう皇子は、不思議な運命を背負わされた『聖霊の守り人』だった。深い水底に住み、百年に一度、卵を産む聖霊『水の守り手』とは何か。そして、夏至祭に隠された秘密とは?チャグム皇子を追って、ふたつの影が動きはじめる。(折り返しのあらすじより)  

主人公バルサの生きかた方がかっこいい。自分の力を信じ、へりくだらずうぬぼれず、ありのままで生きている。その本当の強さは、訓練のたまものである短槍(短いやり)の腕ではなく、つらい運命から目をそむけずにいた心の力にある。児童書とはいえ、大人が読んでも十分読み応えのある作品。ワクワクの冒険ものとしても、一級品。
(小学校4年生ぐらいから楽しめます。)