南アメリカ編

 1976年頃の珍カントリー  

第1位 VP8,LU/Z

サウスサンドイッチ諸島です。当時は1964年3月のVP8HF/VP8を最後に運用がありません。後に1978年からのLU3ZY、そして記憶に新しい1992年3月のVP8SSIが出ることになります。やはり10年に1度あるかないかの珍カントリーです。

第2位 HK0/M

言わずと知れたマルペロ島です。私の中ではブーベ・マルペロは永遠の珍カントリーです。上陸が難しいので有名で、しかも唯一上陸がし易い所はJA方向に山があってJAからは厳しいところです。

第3位 CE0X

サンフェリックス島です。当時は1972年4月のW9IGW/CE0、K9KNW/CE0が最後の運用です。

第4位 PY0/S

セントピーター&セントポール島です。当時は1973年3月のPS0WHを最後に運用の無い所です。

第5位 8R

内陸のカントリーでも1つ選ぶとすれば、ガイアナ共和国でしょうか。

 

南アメリカは現在の順位と余り変わっていないように思います。


 2000年の珍エンティティー

第1位 VP8、LU/Z

サウスジョージア島です。最近の運用は1992年4月に、サウスサンドイッチ諸島へのDXペディションの帰りに立ち寄っての短い運用です。この時のコールはVP8CBAでした。当時は情報に疎く、VP8SSIの帰りに立ち寄って運用するという事は知りませんでした。7日の夜7時半ごろ21MHzのCWをワッチしているとVP8CBAなる局が出ていたので交信しました。出始めだったのか簡単に出来てしまって、430MHzでローカルに「今、VP8CBAってのとやったけど、これどこ?」って聞いたらその局が慌てて「どっ、どこに出てる!?それサウスジョージアやぞ!!」と言われてビックリしたのを思い出します。まだパケットクラスターにも繋げていない頃でした。

 

第2位 3Y/P

ピーター一世島です。1987年1月からの3Y1EE、3Y2GVと、1994年2月の3Y0PIの2回の運用しかありません。3Y0PIは最初はコンデションも良かったのですが、途中、地磁気嵐や天候の悪化などで聞こえなくなったのを思い出します。14MHzのSSBのエリア指定でかろうじて出来ました。虎の子のQSLです。

 

第3位 PY0S

セントピーター&セントポールロックです。最近の運用では、1994年の2月に行なわれたZY0SK、ZY0SPや1997年2月のZY0SG、そして昨年行なわれたZV0SBがあります。1994年の時は、最初14MHzのCWでガンガンに入っていて、これだけ強かったらしばらく待てば楽勝かなと甘く考えてました。そうしたら、何と発々が海に落ちてしまって、それからはバッテリーで運用するハメになってしまい結局出来ず終いでした。DXペディションの鉄則、「初めのうちにやってしまえ!」を身に染みて感じました。

その後、何とかZY0SG、ZV0SBが出来ましたが、まだまだ需要は高いです。何故かここはJAに大サービスといった感じではなく、小出しにチョコチョコといった印象です。

 

第4位 HK0/M

マルペロ島です。異論はあるかもしれませんが、昔からのイメージで珍エンティティーの代名詞のように思います。1990年11月のHK0TUはわざわざ山の上まで登ってJA向けに大サービスしました。ローカルに言わせると「あれがマルペロの信号かと思うくらい強力だった!!」らしいですが私は聞いていません。既に再開局していたのですが、そのころはまだ熱が入っていなかったのか何故か取りこぼしています。(1991年8月の3C0CWも聞いてもいないので、熱が出たのはVP8SSIあたりからだと思います。惜しかった!) その後、HK3JJHが単独で行っていましたが、昨年3月やっとHK3JJH/HK0Mと出来ました。思わずバンザイでした。でも信号は余り強くありませんでした。朝、14MHzのロングパスで何とか出来ました。

 

第5位 CE0X

サンフェリックス島です。先日までXR0ZYが運用されていましたが、信号もあまり強くなくまだ需要は満たしていないでしょう。最近の運用では1984年9月のCE0AAや1990年代初めにCE0ZAMがエビ漁の合間に運用したXQ0Xです。1984年当時は一応アンテナは上がっていましたが、DXはおろか無線に対する情熱も冷めていましたので、ローカルに「朝、CE0AAが出てるでやっとけや、今度いつ出来るか判らんぞ!」と言われても「ふーん」ってな感じでした。XQ0Xは1992年と1993年にやっています。21MHzのリストでCWも出来ました。

 

他には、PY0T(トリニダード島)、VP8、LU/Z(サウスサンドイッチ諸島)、VP8、LU/Z(サウスオークニー諸島)が続きます。


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