森林環境教育リーダー研修会について

日時:2001.6.30 1400 〜 7. 1 1600

場所:今立町八ツ杉森林学習センター

主催:緑地推進協議会

講師:(有)木文化研究所スタッフ

参加者:フォレスト・サポーター、ナチュラリスト、森林組合職員

    行政職員、教職員など

 

森林環境教育の意義

森林では、樹木をはじめ多様な動植物が相互のかかわりの中で生命活動を営んでおり、これらを取り巻く水・空気・土などの多様な要素とともに森林生態系が形成されている。また、森林では水・空気・土などの循環の中で、こうした生命の営みが繰り返され、木材をはじめ再生可能な産物を供給しており、森林は適切な保全を図りながら利用する限り、人に多様な恵みを持続的に与えるものである。

以上のような森林の多様性、相互の関連性、総合性、さらには人間生活との関りをみると、森林は他に代え難い最良の野外教育や環境教育の場である。

また、特に子供達が体験を通じて学ぶ機会が限られている今日、自分で課題を見つけ自ら学び自ら考える力や、心身のたくましさが、次代を担うべき子供たちから失われつつあることが懸念されている。

森林の中では、様々な状況において、自ら判断し、行動することにより、新しい発見や驚き・感動を味わうことが出来る。「森を学校に」して、自らの行動で体験として学んでいくことにより、子供達の「生きる力」が育まれていくことが期待される。

さらに、体験に裏打ちされることにより、知識の広がりと深まりが生まれ、その経験が日常の生活態度に実感を伴って組み込まれていくことが可能となる。

しかしながら、かつてのように、日常の中で子供達が親や年長者等から森林での遊び方や森林の生き物、森林からの産物の利用等について教えられることがなくなった今日においては、まず、森林とのかかわり方についてオリエンテーションをはじめ、森林についての基礎的な知識を学ぶことが重要であり、その上で、森林や環境について、より深く学び、理解していけるよう、活動を行う者のレベル等に応じた多様な森林環境教育の機会を、子供達をはじめ多くの国民に提供していく必要がある。

(中央森林審議会答申より)

 

青少年を自然の多い森林で活動させることにより、自然と人間、環境と自然、

人間と環境の相互関係を学ぶことが出来る。また。発見する、体験する、自ら考える場として、森林はあらゆる可能性に富んでいると言える。

2002年からの学校週休2日制を考えるとき、森林環境教育は青少年の体験教育の場として大きな意味を持ってくると思われる。

今回の「森林環境教育リーダー研修会」は各地域、学校域等で開催されるであろう、この種のレクリェーション、体験学校において専門的な立場から、プログラムの提供を行い運営するリーダーを養成する目的で開催された。

学習の内容

フィールドの調査:開催しようとする場所を調査し、そこにはどんな生物が生息し、どのような活動が出来るかを調査する。

プログラムのテーマを決める:調査したフィールドから、活動する内容を決め、

それに沿ったテーマを決める。

プログラムの計画:大まかなイメージとして決まったプログラムを、具体的に

進行をどうするか、準備物は何か、費用はどのくらいかかるか、安全面はどうかなど、細部を詰める。

プログラムを実践する:受講者の各班が作成した、それぞれのプログラムから1つを選び、実際に行ってみる。

ふりかえり:作成したプログラムと実際に行ってみてどうであったか?

 

早朝プログラムの一例を行う。

 

以上が当研修会の主な内容でした。

感 想

今回の参加者は、フォーレストサポーター、ナチュラリスト、森林組合職員、教員といった方達がほとんどで、この種の研修会では常連という感じでした。

この一週間後に名田庄村で開かれる同じ研修会にも、何人かの人が行くと言ってましたから、フィールドを変えると勉強することも変わってくるのでしょう。

初日は雨、二日目は曇り。天候には恵まれなかったが、楽しい研修会でした。

参加費0で、食事はゴーカ。食べきれない量のバーベーキュー(ビール付き)懐石弁当におろし蕎麦、ちまき等々・・・・・また行きたい!!

 

2001714

山ア幸夫