栽培日記というか雑記帳

2002年7月
7月26
柿渋実験レポ−ト
昨日に続いて塩害の実験をしました。
今回は被験株を炎天下に置きました。
方法は、ほぼ昨日と同じですが、希釈倍率を500倍(昨日は500倍使用)
と1000倍で試してみました。
被験株には昨日同様に野茨を使い
新たにゼラニウムも使ってみました。
結果は、500倍と1000倍ともにほとんど塩害なしでした。(昨日並)
1000倍でもいけるかもしれません?
1000倍に疑問符がつくのは、
実験の前の23日に全体散布をしているので
すでに柿渋液が付着していた可能性があるからです。
動噴による大雑把散布だったので
散布ムラがありそうな場所を選んで実験しましたが、
確実だとはいえません。
秋の新葉で再度実験したいところです。

この株を黒点病に罹っているつる薔薇の真下に置いて
黒点病に対しても有効なのか?
確かめる予定です。

また、この皮膜の有効期間がどのくらいなのか?を
調べるための実験もしています。


7月25
柿渋実験レポ−ト
柿渋を使った実験をいくつかやっています。
そのうちのひとつを公開します。

(T)


これは
塩害の実験です。
方法は、
(1)柿渋で皮膜を作った葉と作らない葉の2種を用意しました。
(2)海水の塩分濃度がよくわからなかったのですが、
2〜3%くらいらしいので
4〜5%の濃度の食塩水を作りました。

午前8時、これを手にとって葉面に散布しました。
二枚の写真は午後3時に撮影したものです。
(T)の写真は柿渋の皮膜がないものです。
白く見えるものは食塩です。
塩害がおきています!

(U)


(U)の写真のほうは柿渋によって皮膜された葉です。
白く見えるものは食塩もありますが、
パン粉もあります(^^ゞ
(別の実験もしているので)
葉の周辺部は少し塩害があるようです。

少なくとも、
この時点で葉面を水洗いすれば大事には至らないと思います。
実際は、炎天下の場所で起きやすいということなので
再テストします。
これらは日陰に置いてありました。

7月23
柿渋実験レポ−ト
GAMIさんから「超特大級の期待度」と言っていただいたので
ますます 弾けて
以下のことをやりました。
22日にBV500倍+二−ム500倍+ピカコ−300倍+尿素1000倍
で50リットル散布
本日、柿渋500倍+ピカコ−350倍で50リットル散布
これでコ−ティングしたことになります。
順調ならばお盆までの3週間なにも散布しない予定です。

考えうる心配な薬害の種類
(1)柿渋は発色するので葉の色が変わらないか?
私の感覚では、まったく気にならない
多少とも変化があったか否かも不明      


(2)膜を作るので葉にある気孔を塞がないか?
これが最大の疑問点・・・
私の使用は低粘度のもので色はワインレッドです
赤ワインに見えます。
これを飲んだ方もいるようです・・・(笑)
ピカコーのようなネバネバではなく
酸化膜を作ってコ−ティングするものだから大丈夫だ
とは考えていましたが、最大の心配点なので
今日実験しました。

やり方は、葉っぱを透明のビ二−ル袋で覆い
明るい半日陰に置きました。
1時間後に観察した結果、
袋の内側に水滴がたくさん付着していました♪
これは蒸散が正常に行われたことを示すものです♪V(^0^)
つまり気孔が塞がれていないということです。
もしかすると。多少塞がれることがあるかもしれないが?
蒸散が妨げられることはない!ということがわかりました。
これは大事なことなので、サンプルがたくさん欲しい
ということで明日もいろいろな株で実験の予定。 
 ○

(3)生育を抑える働きはあるか?
これはしばらく様子を見ないとわかりません。
たぶんないでしょう!?
逆に生育促進の働きがあるか?
当然これももわかりません。

(4)その他に何かあるかな?

現況
アブラムシがまったくいなくなりました
これは柿渋の効果だと思います。
殺虫力は強くないので忌避効果なのか?
ゾウムシはいます。
しかし、少ないです。
ちょっと傾向が変わったかな?という点
見かけるときは特定の箇所にだけ集中している(数匹単位で)
場合が多い。。。
黒点は台風やその後の雨の影響か
少し拡大しました。
しかし、昨年より良好(今年は病葉とりもしていない)
14日に散布したイオウフロアブルがまだ葉面に付着しています。
驚くべきコ−ティング力です。
イオウは白いものが見えるから肉眼で観察できますが、
その他の薬剤も残っていれば、まだ付着しているということです。

7月18
肥料
今月はまだ与えていません。
今度の休みに追肥する予定。
地植栽培で肥培している方ならばわかりますが、
鉢栽培の場合地植えと比べて与える肥料がとても少ない!
これは容積が少ない”鉢”という特殊性によるもので、
根焼けを起こしやすいからです。
だからといって少肥栽培のほうが優れているか?
(この論理のほうへいく方をよく見ます)
鉢は肥料が流亡しやすいという特質からも
多肥のほうに良い結果が多いようです。
あくまでも品種にもよりますが。
鉢栽培は、少量を回数多く(私は3週間周期 ときどき液肥も)
という解答が見えます。
時間が許す方は、1回の量をさらに減らして
毎週与えても良いと思います。

施肥の結果うどんこ病に罹りやすくなることは事実です。
しかし、これも肥料が急激に効いたときに多いようです。
このことからも少量を回数多くが優れています。

今回の私は、夏は半休眠状態でよいと考えているので
米糠+ボカシを少量与える予定。

次に
化学肥料は悪者なのか!?
この意見はよく見受けます。
このご意見の方は、実際に弊害に出遭ったことがあるのか?
どうなんでしょう?
この意見の方ひとりひとりに尋ねてみたいところです。
大多数は、単にひとの言葉を鵜呑みにしているだけではないのでしょうか?

私は15年くらい化学肥料を使っていますが、
弊害を感じたことがありません。
有機物とのバランスなんだと思います。
昔、日本の農業が化学肥料に偏ったときに害があったようです。
*化学肥料は化合物ですから、副産物があります。
特に、「硫酸○×△」という肥料が多くて
硫酸イオンが土中に残る場合が多いようです。
流亡したり分解されたりする量を超えて
大量に与え続ければ当然弊害がでます。
今の有機物万能の風潮と反対のところで
化学肥料万能の風潮があったようです。(^^ゞ
”なんで極端から極端へいくんだよ−”(^^;;;
そのイメージだけが先行して、今の自然志向と一緒になり
とんでもない偏見になってしまっている気がします。
そもそも情報の発信は都会に偏っている(マスコミは都会)から
さらにイメージだけが先行するのでしよう。

いずれ機会があればもっとこの問題に触れたいと思います。
私は、たくさんの有機物+少しの化学肥料という施肥法が経済的にも
管理面からも合理的なものだと考えています。



7月16
台風の進路は(福井として)最悪のコ−スではなかったのですが、
梅雨前線を刺激してバケツをひっくり返したような大雨が一晩中降りました!
近くの川の堤防が決壊しないか?とても心配しました!!!

しかし、朝庭を見てみると・・・興奮しました!♪
先日散布した薬剤があの豪雨でも流されなかった!!!!!
どうしてそのことに興奮するのか?
不思議に思われるかもしれませんね(^^ゞ
お分かりになる方は、身をのりだしているはずです。(笑)
どんなに優れた展着剤を使っても あの豪雨にさらされた場合薬剤は流されます。
というか少量の雨でも流されてしまうのが普通です。
しかし、この状態です。



この白いものは「うどんこ」や黄砂ではありません。
先日散布したイオウロアブル剤です。
いたるところがこのような状態になっています。
これで柿渋のコ−ティング力が証明されました!
水も綺麗に弾いています♪
うれし〜〜〜いっ♪
可能性が大きく広がったことになります!!!!!
早速、実用新案の申請をいたしました(爆)

いろいろな用途が考えられます。
化学農薬使用の方ならば
有効期間が長いものを”最初に”散布して
次に柿渋を使ってコ−ティングしてしまうこともありでは?
薬剤散布の間隔を”ずいぶん長くできる”のではないかな?と考えられます。
とりあえず私は、
BVや二−ムなどを最初に使ってこれでコーティングするつもりです。

今までになぜ農薬使用に使われなかったのかな?
たぶん野菜などの栽培に試した方はいると想像します。
しかし、これはタンニンが主成分なので
食べるものには不向きなんだろうと思います。
タンニンは植物の防御に深く関わっているそうですが、
植物は食べられないように身を守るとき
タンニンの量を増やすそうです。
http://www.phyton-cide.org/series7.html
すると硬くなっておいしくないそうです。(笑)
だいいち苦〜いっ!(爆)
たぶん、野菜やハ−ブには使わないほうがいいと思いますよ!?
もし野菜やハ−ブに試される方がいらっしやれば
ぜひ、結果を教えてくださいませ!
もちろん薔薇に試される方もぜひ
お願いします!!!

7月15
台風が
心配です!
北太平洋高気圧に沿って進むとすれば日本海縦断┐('〜`;)┌
最悪のコ−スです!!!
様子をみて建物内にとりこめるものは中
できないものは倒しておくことにします。
地植えはなるに任せます(^^;;;

「柿渋実験レポ−ト
イラガは生きていました。
ということは、霧でかけた程度ではお亡くなりにならないということです。
葉っぱよりも工具のほうへ移動していたから忌避効果はあるのだと思います。
虫のほうは忌避効果があることが最低条件なので
この面はパスして欲しいです。
肝心の殺菌というよりも防腐効果の判定が難しい!!!
私が柿渋に着目した最大の理由、
「空気に触れて乾くと
を作る」
だから防腐・防水効果(漁網にも使われている)があるそうです。
この理由から塗料として用いられているんです!
ウッドデッキに使った方もいます。
さらにこの膜にはタンニンが 猛烈にっ たくさん含まれています。
コシャクにも この膜を破って侵入してくる菌に対して
猛反撃する様子が想像できます♪
さらに紫外線を吸収する能力もあるそうです!
これは何かのTV番組で老化防止に効果があるということでやってましたね!

ということで、昨日散布しました(^^;;;
天気予報によるとこの1週間の間ほとんど雨なので
高価な薬は使いたくない!
しかし、黒点が心配なので
柿渋500倍+イオウフロアブル剤600倍+ピカコ−200倍
さら−に(^^ゞ
Rosaholicさんが実験中の「尿素」の葉面散布がとてもよさそうなので
+2000倍を加えてみました。
心配した薬害は現在のところ見られず♪
タンニンkunたち 台風に負けず・・・・
悪玉菌を 追い払ってくれよ〜!!!

この
がどの程度の期間保たれるのかが?不明なんですよね〜
しかし、木材に塗るのが数度の重ね塗りだから・・・
かなり長期間かも?
しかし、木材のほうは高濃度だし。。。。。


7月13
先日予告しておいた「柿渋」のテストをしました。
これは塗料に使われているので希釈倍率を見つけることが難しい!
乾くと膜を作り発色するそうです。←とても渋い色です
しかし、発色してその色が目立つのは困ります!!
とりあえず200倍にして試してみました。
受け皿に、溺れない程度に薄く液をためてニック気ゾウムシ探しです。
受け皿に落ちてきたゾウムシ8匹を観察しました。
化学殺虫剤だと「もがきながら成仏します」
柿渋の場合だとその場から逃げようとします。
受け皿の壁に登ってくるものを指で払い落としますが、
なかなか落ちてくれません(笑)
少なくとも柿渋溶液よりもサザンの指のほうが良いらしい!(爆)
忌避効果はあるようです!?
受け皿にふたをして2時間後に確認したところ
すべて・・・合掌! チ−ン
殺虫効果があることがわかりました。
現在イラガにも試しています。
アブラムシにも試しましたが、
途中で雨が降ってきてよくわからなくなりました。
ゾウムシにもそれなりに効くのだから
たぶん大丈夫だと思います。
再テストします。

次に殺菌能力です。
黒点にやっても効果の判断が難しいので
うどんこ病を探しましたが、ないのです!
数日前に葉っぱ3枚だけうどんこ病がでているものがありました。
この実験に使う予定でしたが、それまでに拡がることを恐れて
水洗いして指でこすってしまったのです。
うっすらと白い部分が残っていますが、
これに散布しても効果がよくわかりません!
うどんこ病を待つことにします。

薬害の有無もまだわかりません!
以上


現況
一部ハダニがいる株があります。
黒点病も(サザンの)許容範囲内
この時点で昨年よりも状態がよくなったようです。
しかし、ここのところの雨でどうなるか?
今月は一度も薬剤散布をしていないので
できれば明日やる予定をしています。

7月11
明日の日記を今日書いてます。
まぁ、硬いこといわない\(^^:;)...
ちょっと本業に追われているので時間的に余裕があるときに
まとめて書きます。

みなさんは「柿渋」をご存知ですか?
あまり知っている方は多くないようです。
私も最近「古民家を再生する」というテレビ番組で
はじめてその存在を知りました。
渋柿を絞って汁を3年間寝かせて発酵させたものだそうで(これでよかったかな?)
タンニンの宝庫だそうです。
防腐・防虫効果が素晴らしいので昔は木材などにも塗っていたそうです。
『柿渋」で検索するといろいろヒットします。
ウッドデッキに塗っている方がいました。
しかし、だれも農薬として使っていないようです。
とりあえず私がパイオニアになっていろいろ試してみるつもりです。
1.8リットルで1600円は魅力です♪
ちなみに二−ムオイルは1リットルで8000円だったかな?
今話題のポリフエノ−ル化合物だし
以前はマムシに噛まれたときの毒消しとしても使用されていたそうです。
また殺菌力も素晴らしいようなので期待しています。
(そもそも植物の防御力はこのタンニンらしいのです)

薬害などいろいろ実験しながら
このページでご紹介していきます。
病気のページも作りたいし
その他にもいろいろ試したいアイディアがあります。
体がふたつ欲しいっ!!!


7月10
某サイトでテッポウムシのQ&Aをやったおかげで
我が家に巣くったテッポウ君を逮捕できました。
5月14日の日記に「カクテルの葉っぱが縮れています。
ネコのオシッコかな?」と書きましたがテッポウムシでした。
まだまだ私も若造です!
もっとわかりやすいところにいろよな−(^^ゞ



これは穴がまったく見えなかったのですが、
株元に落ちている木屑が事件を知らせてくれました。
こやつもどじな奴です!
穴が見つからないので株元に近い枝をたたいたり触ったりして調べているうちに
*柔らかくなった箇所が見つかりました。
そこを鋏などを使って切り開くとこやつが現れました♪
生意気にも噛み付くそぶりをみせます。
たぶん噛むのかな?
硬い木を齧るくらいだからちょっと痛いかも(笑)

ロココにも同じく木屑が落ちていたので調査しましたが、見つかりません。
なんといっても建物と株の間が僅かしかないので
体が入りません。(^^ゞ
鏡なども使い調査した結果
小さな穴を見つけたので
これにはスポイドを使ってスミソンの原液を注入しました。
効いたかどうかを判断するのはとても難しい!
その後木屑がでなければ大丈夫でしよう。

*柔らかくなっているのは中が食害されて空洞化しているからです。

ついでに代表的なテッポウムシの穴の写真を



7月04
またまたまとめて日記です。M(__)M

6月30日に二−ム400倍+イオウロアブル剤500倍+ピカコ−200倍で散布

現況
ゾウムシは気晴らしで庭にでたときにテデトールをしているので
かなり減りました。
アブラムシも問題なし♪
しかし、テントウムシの姿も春ほどにはいない!?
一番目立つものはアマガエルです。
これを狙ってときどきヘビが来ます。
サザンちのネコゴンにもこのカエル君たちは狙われています。
サンル−ムにまで登ってくるなよな〜
今年はハダニの被害がまだありません!
なんて、言ってると突然大発生するかもしれないので
恐いですが。。。。
殺虫剤を使っていないのが良いのかな?
二−ムも効いているのかも知れません?

二−ムといえば先日うどんこに対してミネラシン以上と書きましたが、
もっと厳密に書くと
二−ム+イオウフロアブル剤のコンビが
私が経験したものの中では最強だと思います。

二番花が咲いています。
しかし、あまり私は関心がありません。
春の美しい花を見たあとに今の花ではまったく不満です。
摘蕾してしまって秋に爆発させようか!
とも考えています。
しかし、その作業も暑くてやりたくない・・・・

書き忘れました
春にいろいろ珍しい病気が発生しましたが、
今のところそれらはおさまっています。
黒点病も昨年並みに変化なし
しかし、*黒点病はキャリアであっても発病していないものがたくさんあるはずです。
これらは、暑さで株が疲弊すると同時に発病するはずです。
暑い時期に花を咲かせたくないことは、花が今一だということ以外に
株が弱って発病しやすいからという理由もあります。
BV散布もしなければ・・・

*これは「なぜ そう思うのか?」という質問がありそうなので補足しておきます、
夏に観察していると簡単に気づきます。
雨なんて長期間降らないのに黒点病がどんどん拡がる場合があります。
これはなぜ?
と考えると答えが見えてきます。
もう既に感染していたのです。
暑さで株が弱ったりした場合や
弱弱しい葉など
特に抵抗力がないものに発病が多いのです!