は じ め に

道場を開いた当初は私も若く、教育的な事など考えていませんでした。

ただ好きな空手をしたい、楽しい空手を皆に伝えたい…と言う気持ちだけで歩み始めました。

しかし長い年月の中で色々な経験をし、武道教育を志す様になって来て現在に至っています。

今この歳になっても未熟者で、反省させられる事の多い毎日ではありますが、それでも空手を通じて

お互いが成長できたら…と思っていますし、その為に試行錯誤と努力を続けて行く所存です。

士 然 塾 の 空 手

士然塾の空手は完成されたものではありません。

今までも基本から稽古方法まで、どんどん変化して来ましたが、それはこれからも変わりません。

芦原先生から学んだ技と心を元にして、古流空手、現代の科学的トレーニングなど、良いと思われる

ものは積極的に取り入れて稽古に活かして行きたいと考えています。

“我以外皆師” “生涯一書生”の心こそが士然塾の目指す空手です。

士 然 塾 の 稽 古 法

稽古法としては柔軟、基本、移動…と、流れ自体で昔と大きく変わった部分はありません。

しかし腰を入れる際の“腰”の考え方や、重心移動などに変化が出て来ています。

その内容はまだ試行錯誤の段階ではありますが、幅を広げていた時代から考えると、深さを考える

方向に変化して来たと言えるかも知れません。

稽古の流れ

 柔軟体操〜基本稽古(突き、受け、蹴り)〜移動稽古〜ミット、型、コンビネーションなどから

 選択〜1本組手、受け返しなど〜スパーリング  ※その日によって稽古の内容は変化します。

稽古時間は2時間。

但し稽古前から稽古は始まっており、早く来た者からミットやスパーで身体を動かします。

 ※道場は稽古の30分前にオープンします。

その後、定時になったら柔軟〜基本が始まります。

基本は1つの技を何十本も繰り返すのではなく、少ない回数で集中して行う事を心掛けています。

また基本や移動などは、組み手で応用できる事を前提に考え、基本の為の基本にならない様に心掛け

ています。

あ と が き

巷でフルコンと言われる空手も、私が入門した頃とは随分違うものに変化して来ました。

私が入門した頃と言えば、極真の第1回世界大会が行われた頃ですが、空手人口が増え、ルールが

変化し、それに合わせて戦い方が洗練されて来た訳です。

その頃の極真は…と言えば、掴みは無しとは言え、多少の掛けは大目に見ていましたし、私として

は昔の方が良かったかな?などと考える事があります。

芦原道場の稽古は当時から掴みありで、袖を掴んで横に回り込んで膝…とかが普通の技術であり、

他の極真とは全く違った稽古方法でした。

同時に細かい技術は当時のまま今でも通用するほどハイレベルだったと思いますし、今さらながら

芦原先生の偉大さを感じる今日この頃です。

この空手を、形は多少変わったとしても自分なりに伝え、発展させる事こそが私の目標です。

努力のみ!