『肝試しで危機一髪!?』〜前編〜 少年A「たかし君〜・・・もうやめようよ〜・・・」 気の弱そうな外見・・・いや、実際気の弱い少年が前で福 引きに夢中になっているもう1人の少年に話しかける。 少年B「なに言ってるんだ!乎一郎!男にはな・・・逃げ てはいけない勝負ってのがあるんだ!ここまできて後に退 けるか!」 この1言で不満が爆発したのだろう、 少年A「じゃあ僕のお金じゃなくて自分のお金でやってよ !」 後ろの少年は、遠藤乎一郎、そして、怒られても気にせず にくじを引こうとしている少年は野村たかし、2人とも鶴 ヶ丘中学校の2年生だ。 そしてここはスーパームサシの福引きコーナーである。 今、このスーパーでは開店5周年記念で福引きコーナーを 設けている。そして、1等の景品は、熱海七泊八日ペア旅 行券であった。当然たかしもこれを狙っていると言うわけ である。 乎一郎「たかし君、僕はもうお金出さないからね。」 たかし「う・・・わかった、これで最後だな・・・よし・ ・・俺の熱き魂よ!今こそ俺に奇跡を!!」 と、言って一気に引き抜いた。 カラン、カラン、カラン・・・(←ベルの音) 店員「おめでとうございます!」 たかし「へ・・・?当たったのか・・・!!」 当たった本人が一番驚いていた。 乎一郎「すごいよ!たかし君!!」 乎一郎も目を輝かせてたかしに言った。 たかし「ま・・・まあ俺の熱き魂を持ってすれば当然だろ うな!・・・(マジかよ・・・本当に当たったのかよ・・ ・)」 店員「おめでとうございます、2等のキャンプ場一泊二日 です!」 たかし「へ・・・?・・・に・・・2等・・・?」 まさに拍子抜けとはこの事を言うのだろう・・・ 乎一郎「・・・やっぱりそうだよね・・・こんなものだよ ね・・・」 店員「どうぞ、ガレージ2軒分の宿泊券です。」 たかし「あ・・・ど、どうも・・・」 たかし「ん〜・・・どうするかな〜・・・これ・・・」 外に出ると、もう夕方近くになっていた。 乎一郎「当たってよかったんじゃないの?一応旅行なんだ しさ・・・」 乎一郎が言うと、たかしは指を振って答えた。 たかし「チッチッチ・・・甘い・・・甘いぞ乎一郎・・・ 俺は別に熱海と言う場所にこだわっていたわけじゃない・ ・・かと言って七泊八日にこだわっているのでもない・・ ・ペアとゆう所にこだわっていたんだ・・・」 乎一郎「・・・なんで?」 たかし「いままでの旅行を振り返ってやっと解ったんだ・ ・・俺は旅行中にシャオちゃんと二人きりになった事があ まりにない事に・・・」 確かにいままで旅行に行った時には、たかしは太助とシャ オの仲をつないでいるようなものだった。 乎一郎「それはたかし君が悪かったんじゃないの?『恋の ツーショット計画』とか『シャオちゃんゲット計画』とか 中途半端な計画のせいで・・・」 たかし「と、とにかくだな!シャオちゃんと二人きりにな る時間がな・・・い・・・と・・・」 いきなりたかしは立ち止まりチケットを見て考え込んでし まった。 乎一郎「どうしたの?たかし君・・・?」 たかし「・・・悪ぃ、乎一郎、俺先に帰るわ!」 乎一郎「あ!ちょっと!たかし君!」 乎一郎が止めるのも聞かないで走っていってしまった。 乎一郎「・・・なんなんだろう?たかし君・・・また何か 思い付いたみたいだったなぁ・・・」 そして、乎一郎も家に向かって歩いて行った。 次の日・・・ 今日は金曜日、学生にとっては週末の予定を立てたりする 人がたくさんいる日だ。 太助「おはよう、乎一郎。」 シャオ「おはようございます、乎一郎さん。」 この2人はご存じ主人公の太助と、太助を守る守護月天シ ャオリンである。 乎一郎「あ、おはよう、太助君にシャオちゃん・・・」 太助「・・・どうしたんだ?乎一郎?難しい顔して。」 乎一郎は一瞬喋るのをためらったが、 乎一郎「・・・実は・・・」 乎一郎は昨日あったシャオちゃんゲット計画系以外の事を 全て話した。 太助「ふ〜ん・・・そんなことがあったのか・・・」 シャオ「たかしさん、どうしたんでしょうか?」 太助「ま・・・たかしの事だし・・・またみんなでキャン プ場に行く計画でも立ててたんじゃないか?」 たかし「その通りだ・・・」 たかしは背後霊か、先祖霊かのように太助の後ろに立って いた。目の下にくまがあり、ほとんど寝ていない事がうか がえる。 太助「うわぁ!!・・・びっくりした・・・たかし、いる ならいるで挨拶くらいすれよ・・・」 シャオ「おはようございます、たかしさん。」 たかし「おはよう!シャオちゃん!それよりさ、話がある んだ、教室にいこうぜ!」 と、無理矢理ににみんなを教室につれていった。 乎一郎「やっぱり太助君の言った通りだよ、寝ないで計画 を立てていたんだろうな・・・」 2年1組、ここが太助達の教室だ。まだ来たのが早かった らしく、まだクラスメイトの姿は少ない。 たかし「・・・と言うわけなんだよ。」 太助「最近OPENしたキャンプ場のガレージねぇ・・・ 」 たかし「やっぱり夏と言えばキャンプだろ?カレー作った り肝試ししたりよ!」       太助「でも、俺達だけってヤバイんじゃないか?やっぱり 保護者は必要だよな・・・」 たかし「う・・・そういえばそうだな・・・」 出雲「なるほど・・・話は聞かせて頂きました。」 そこにはいつのまにか購買部の二重人格男、宮内出雲がた っていた。 たかし「!!!・・・出雲・・・!?」 太助「相変わらずどこからでてくるんだか・・・」 出雲「やはりキャンプには保護者が必要でしょう?なんな ら私がついていってあげない事もないですよ?野村君?」 やはりいつも通りと言うか男には二重人格度全開であった 。そして・・・ シャオ「すみません、出雲さん・・・無理にさそっちゃっ て・・・」 出雲「いえ、いいですよ、私は。シャオさんのお役に立て るのでしたら。」 太助「まったく・・・態度コロっとかえがって・・・」 そこへ、 花織「私も行きます!野村先輩!」 1年生の愛原花織が教室にやってきた。 花織「いいですよね?野村先輩?」 たかし「ん?・・・ああ、いいぜ。」 ルーアン「ちょっと!私を置いていく気なの!?」 花織「え〜・・・ルーアン先生も行くんですかぁ?」 ルーアン「何よ!文句あるの!?」 ルーアンは慶幸日天で、太助に幸せを授ける慶幸日天だ。 花織「い〜え・・・別に〜・・・」 たかし「よし!わかった!行くのは、俺とシャオちゃんと 太助と乎一郎に花織ちゃん、ルーアン先生に出雲だな。」 太助「で?いつ行くんだ?」 たかし「明日の朝9時に校門前に集合、出雲は車を用意し ておいてくれよ。」 出雲「ちょ、ちょっと待ってください!なんで私が!?」 たかし「仕方ないだろ?他に運転できる人いないし・・」 たしかにもっともな意見に出雲はなにも言えなかった。 こうして、一泊二日の旅行の計画はあっさりと決まった。 その夜・・・ たかし「ふ・・・今回こそ完壁だ・・・ 『シャオちゃんゲット計画(改)』!!今回こそ俺の熱き 魂をシャオちゃんに伝えるぜ!! 花織「野村先輩もたまには役にたつのね〜{おんぷつけて この旅行で七梨先輩と・・・(妄想)」 ルーアン「たー様〜、この服なんてど〜う?」 太助「別にいいんじゃないかな。」 ルーアン「もう!たー様!ちゃんと見てくれないといや〜 ん{ハートマークつけて 太助「だああああ!もう!くっつくなぁ!!」 シャオ「太助様、虫よけスプレーと虫さされの薬、ここに 入れておきますね。」 太助「はぁ・・・はぁ・・・うん・・・わかった・・・」 乎一郎「ルーアン先生、どんな色の帽子が好きかなぁ〜・ ・・」 出雲「私が車運転しなくてはならないとは・・・全く・・ ・ついていませんね・・・でもこれもシャオさんの為、頑 張らなくては!」 はたして、たかしのシャオちゃんゲット計画(改)とはな んなのであろうか? またなにか変な計画なのではないのだろうか?  〜後編へつづく〜