160m編

 

 1.VK9WWI ウィリス諸島 (2007年9月24日QSO)

 

記念すべき160mでの1st QSO。160mでのDXは近場でも難しいという印象だったので聞こえた時には興奮した。ましてやQSO出来た時はDXにもマンネリ化していたので久しぶりの感動を覚えた。


 2.SV3RF ギリシャ (2007年11月4日QSO)

 

ハイバンドではギリシャなんてどうって事はないが、160mでの初ヨーロッパとなると話は別だ。最初クラスターに「S59A Loud」のレポートが上がったので色気が出て聞いてみるとクランクダウンの状態でも信号が聞こえる! 残念ながらS59AとはQSO出来なかったが、この初ヨーロッパとなるSV3RFとQSOが出来た。(同日、RA3DOX ともQSO出来た) 160mは飛ばないというイメージがあったので、こんなアンテナでもヨーロッパまで飛んだ事に驚きだった。


 3.W5IZ USA (2007年11月7日QSO)

 

こちらもどうって事のないアメリカだが、初めて聞いた北米大陸。やはり160mではアメリカでも興奮した。


 4.G3FPQ イングランド (2007年12月1日QSO)

 

6mでもそうだがヨーロッパの奥のイギリスはなかなか聞こえてこない。160mでも同様で同じヨーロッパでもZONE14の奥のイギリスは今まで3局しかQSOした事がない。(他の2局はG3RPB、G3PQA)


 5.ON4UN ベルギー (2008年2月1日QSO)

 

「ローバンドの神様」として有名なON4UN、John。


 6.VQ9LA チャゴス島 (2008年2月28日QSO)

 

初めてのアフリカ。6mでのQSOの時も初アフリカ(3B9R)は興奮したが、高校生の時初めてアフリカ(ZS)とQSOした感動が蘇って来た。


 7.OJ0B マーケット・リーフ (2008年9月23日QSO)

 

マーケット・リーフと言えばヨーロッパでの珍という印象が刷り込まれている。何故なら高校生の頃に読んでいた「電波科学増刊 ハム局DX運用」の「ここがDXの秘境・大陸別ベスト3」のヨーロッパ編で最初に書かれているからだ。(他はマウントアトス、アルバニア) ハイバンドでは既に珍の部類ではなくなってしまったが感激だった。


 8.VU4RG アンダマン諸島 (2008年11月3日QSO)

 

それまでP5と世界のモスト・ウォンテッドのトップを争っていたアンダマン諸島。QSBが厳しかった。まさにワン・チャンスでのQSOだった。


 9.OY9JD フェロー諸島 (2008年11月23日QSO)

 

これもラッキーなQSOだった。うとうととコタツで寝てしまい、目が覚めた2時半頃にクラスターを見てみたらOY9JDのレポートが..。数局のJAが呼んでいたのでしばらく聞いていたら突然CQが聞こえ出した。しかも良く聞こえるではないか!慌ててコールして1発でフルコピーしてもらえた。


 10.T77C サン・マリノ共和国 (2009年1月21日QSO)

 

T7くらいになると1度出てきたらそれは凄いパイルになる。この時は北陸に電波が落ちて来たのか何故か飛んで行った。


 11.CN2R モロッコ (2009年10月22日QSO)

 

初アフリカはVQ9LAだったが、本土での初アフリカ。この素晴らしいシステムに助けられたQSOだった。


 12.TF4M アイスランド (2009年11月2日QSO)

 

前年(2008年)にも何回か出て来て聞いてはみたが信号は全然聞こえなかった。この日はYJ0CCC狙いで夜更かしをして聞いていた。いつもは聞こえないR1FJMも聞こえていたが1.828MHzでは呼ぶ事が出来ない..。そうこうしていてVFOを下の方に回していたら何やら強い信号が聞こえる。何処だろうと思うもまさかこの強い信号がTF4Mだとは夢にも思わなかった。QSOを終えてコールを聞いてビックリ!! TF4Mだった! もう大慌てでコールしたら何と1発でコールバックがあった。興奮を抑えつつレポート交換をしてQSO成立。160mでは減衰が激しいと言われる極地超えのルートでこれ程強いとは..。

後日判った事だが、アンテナを「Arctic King」(北極キング)という素晴らしいシステムに変えた成果だった様だ。この日を境に大勢のJAが交信出来た。初めてのZONE40でもあった。これが160mをやって以来1番印象に残るQSOかもしれない。


 13.A92IO バーレーン (2011年1月23日QSO)

 

前月(12月2日)の早朝にも初めてまともな信号を聞いていたがヨーロッパとの競合やJAの猛パイルでとても出来る様な状況ではなかった。それでも北陸勢がピックアップされていた時間帯にはかなり良く聞こえていた。当然コールしたが届かなかった。

6月に6mでオープンした時、ある方のブログに交信したがNILだったのでメールで問い合わせてみたら「レポートが判らなかったから」みたいな事が書かれてあったのでかなりキッチリした方なんだと思っていた。また、出てくる日や時間もまちまちで、ヨーロッパとの競合やパイルが嫌いな様で指定無視をして無茶なコールをしていると怒ってQRTしてしまう事もあってやれるとは夢にも思っていなかった。

その前日に折からの豪雪で雪に埋もれてしまったスローパーを掘り起こしたので久しぶりに4時頃に起きてみた。すると、あのA92IOが異様な強さで聞こえるではないか!もう慌ててクラン・クアップするもその約4分程の間が長い事..。すかさずコールをするもこんな時間にも関わらず小パイルになっている。1の局がサフィックスの1文字を取り違えられてなかなか終わらない..。 こんなに強いのは初めてでもうこのチャンスを逃したら2度目は無いと感じたのでヤキモキしながら交信が終わるのを待った。結局その局に2分半程かかったが後でログサーチを見たらNILだった..。(メールで確認を取ったのか今はログインされている) しかしまた次も1の局。次こそはと必死にコールするも今度は8の局..。

今度こそとコールしてスタンバイをしたら「JR、JR?」と返って来た! すかさずコールしたが「JR9OP??」 しかし、強くなって来ている。もう興奮しながらコールを打って何とかフルコピーしてもらえた。相手がこちらからのレポートを確認して来たので、先の6mの件もあったから「599」を3回も打ってしまった。(後で録音を聞いてみたら聞き始めてから8分後に交信終了だった) 交信後に思わず「やった!」と口をついて出てしまった。それ程160mのA9はまだJAからの需要を満たしておらず、出会っても私の様な弱小局が交信出来る確立はほとんどゼロに近く、正に奇跡のラッキーQSOだった。前日にスローパーを雪の中から掘り起こしたのは「神のお告げ」だったのだろうか..? たまにこう言う事があるから止められなくなってしまうんだろう..。


 14.HD2A エクアドル (2013年4月10日QSO)

3月の後半辺りからJAのスポットが上がっていて、ビッグ・ガンのレポートには「nise sigs」等とコメントがつけられていたのは知っていたHD2A(エクアドル)。そう、私が160mでQSOを夢見ていた南米の局だ。160mでの南米とのQSOは難しいとは聞いていた。(DXCCよりもWACの方が難しい?) 既に160mにQRVしだしてから6シーズン目に入っていたがそれまでに聞いた事のある南米は2011年12月3日のCE1/K7CAのみ。1番簡単な南米と言われるHC8(ガラパゴス諸島)さえ聞こえなかった。

こんな状況だがらもう今の設備での南米とのQSOは諦めていた。しかし、「nice sigs」とか「strong 599」とかのレポートがJAから上がるとついつい色気が出て聞いていた。そんな折の3月28日に「UP2 599!WKG JA」とコメントが付いたレポートが上がったので聞いてみたら何と聞こえるではないか! しかし、「聞こえる→QSO」までは果てしない隔たりがある。当然の事だが160mの南米がオープンしたらそれはもうドパイル。既にHCをCFMしている局もコールするだろう。一応コールはするものの短いオープニング時間内でQSO出来るとは思っていない。

しかし、それから注意して時間が合えば極力ワッチする事にした。今まで聞いた南米で1番強力だったのでこれで出来なかったら諦めもつくと感じたからである。そんな中4月8日にも弱く聞こえて来て何回かコールするもNG。翌9日は聞こえず。そしてついに4月10日運命の日が訪れる..。もう十分にHD2Aのニュースは知れ渡っていたのでそれまでにJAの需要もある程度は満たしていただろうが当然ながら相当なパイルだ。しかし、この日は結構良く聞こえていた。もう、アドレナリン全開でコールする。そんな中富山のJA9LJS局に応答があった。これは北陸に落ちて来たのか? 次も富山のJA9JX局に応答があったが応答しなかった。(富山から西に移ったか?) これは北陸に良い時間だと俄然力が入ってコールしていたら「JR9***?」とか聞こえた!QSBがあってイマイチサフィックスが取れないがもう私と確信したのでアドレナリンも最高潮でコール!そしてついに18時45分にQSOが成立したのだった!かなりのパイルだったが、その後4エリアが良かった様なので丁度北陸、しかも福井に電波が落ちて来てくれたのかもしれない。

長年(と、言っても6シーズンだが)夢見ていた南米とのQSO。本当に諦めていただけにしばらくボーッとしていてQSO時間をメモし忘れていた。(録音終了時刻からQSO時間を逆算した) 録音を聞き返してみたが回り込みなのか残念ながらコール後数秒間無音状態となっていて「PJ 599」しか録音されていなかった..。しかし、南米、しかも南米本土とのQSOは一生忘れる事の無い正に思い出のQSOとなった。バンザイ!