SW−20+、SW−30+、SW−40+ 製作記

 

SW+シリーズは「Rock−Mite」を販売しているアメリカの「Small Wonder Labs」の有名なCWのQRPトランシバー・キットです。80m、40m、30m、20mの4つがあります。基板の大きさは約7cmX10cmと小さい割には、サイドトーン、ナローフィルター(3−クリスタル)、フルブレークイン内臓です。パワーは最大で約2.5W(内部の半固定抵抗で可変出来ます)、周波数可変範囲は約35〜40KHzとなっています。AFゲインのVR、AGCは無く、RFゲインのVRで調整します。(使ってみたら十分実用に耐えうるものでした) 値段も送料込みで$60(約7,500円)とリーズナブルです。但しこれは基板キットのみの価格で、ケースやケースに取り付けるVR、ジャック、BNCコネクター等は含まれていません。(必要なら$45で別途エンクロージャー・キットを注文します) 私はPaypalで送金しています。

基板だけなら4時間ほどで組み立てられます。K2とは大違いです。(笑)

ケースの加工の方が時間がかかります。(ケースはIDEALのSB−13) PK−Basic のICで作ったKeyerを内臓させてあります。メッセージ・キーヤー機能付きでCQ送出も出来、他にメッセージもひとつ送信出来ます。LM386NのAFアンプも内蔵させてスピーカーでも聞けるようにしました。周波数可変範囲は14.000〜14.065MHz。出力は0〜2.5W可変です。

受信に関してはAGCがありませんから強信号受信時にはビックリしますが、感度は申し分ありません。先日14MHzのLP3C5XAの信号をTS−950SDX、K2と聞き比べましたが割と弱い信号だったにも関わらずハッキリと受信出来驚きました。フィルターの切れも良いようでUP12KHz上でのJAの猛パイルも気になりませんでした。間違いなくコストパフォーマンスは一番でしょうね。さすがにスノー・ノイズが出たらお手上げですけど..。(笑) 送信パワーも内部半固定抵抗で2.5W位まで可変出来ます。1W位なら内蔵バッテリーでも作って移動に持って行けそうです。

SW−30+も完成しました。一回り小さいケース(IDEALのSB−1、90 x 50 x 120mm) に納めて移動運用のため携帯性をアップさせましたが、ケースに余裕が無くもう何も付加回路が付けられません。周波数可変範囲は10.106〜10.141MHz。出力は0〜2W可変です。

SW−20+同様、PK−BasicのICで作ったKeyerを内臓させてあります。2台重ねたところです。

K2、SW−20+、SW−30+増設の為、変更申請をしました。

 

 スピーカー内臓に改良

 

SW−20+、SW−30+にLM386で作ったアンプとスピーカーを組み込みました。ついでにSW−20+のケースもSW−30+とお揃いのSB−1にしました。AFゲインのボリュームはなんとか後面に取り付けられました。SPの横にあいている穴は蓋をしたままパワー調整の半固定抵抗を回す為のものです。

 

 

 

 

 

 

 

 SW−40+

正月休みにSW−20+、SW−30+に続いてSW−40+を作りました。最近7.003MHz近辺で数十mW(100mW未満)での国内交信をやっており、K1にアッテネーターを付けてパワーを落として運用していました。このSWシリーズは基板上の半固定VRでパワーを0Wまで絞れるので気にいっていました。

デザインは今までの様にしてSW3兄弟も良いかなと思いましたが、欲しくてもなかなか先立つものが貯まらないElecraftのKX1もどきにしてみようと厚紙でKX1サイズの箱を作ってみました。何とかSW40の基板は収まりそうです。後はいつものPK-BasicのメモリーキーヤーとSメーター回路を付けました。サイズ的にはこれが限界です。ケースはKX1と同サイズの物が売っていなかったので1mm厚のアルミ板で自作しました。

パネルもKX1のパクリです。OUTPUTパワーの調整VRも外に出してコントロール来るようにしたのでTUNEボタンを押して簡単にセット出来るようになりました。SW40+、メモリー・キーヤー、Sメーター基板で目一杯です。改めてKX1の集積度の凄さに感心しました。

線材がたくさんで蓋を閉めるのが大変でしたが何とか収まりました。遠目で見たらKX1に見えませんか?でも意匠登録とかでElecraftさんに怒られませんかね?、Hi。 次はKX1のパドルもどきを作ろうかと思っています。