QRP DXCC運用編 (すべて5W以下での運用です)

 

最初にお断りしておくが、私は純然たるQRP’erではありません。(純然たるQRP’erの方はほとんど全ての交信において5W以下やmWオーダーのパワーで運用されています。) DXCCのMixニューやモードニューまでQRPで呼ぶ事は絶対にありませんし、DXペディション等の同じ局でも1-QSOだけ5W以下でやって(ほとんどが14、21MHzのCW) 他のバンド、モードは通常のパワーでやるという事も珍しくありません。あくまで5W(以下)のパワーでDXCCは何エンティティー位まで出来るものなのか?という目的で始めたものなのでことこれに限っては5Wを超えたパワーで呼ぶ事は自分の中では禁じ手です。まあ、これは自己満足の世界ですから他の方に信用してもらおうとか言うつもりもありませんが...。

 

1991年1月15日にミズホ通信のMX21-SとL型GPでBZ5HYLとQSOしたのが私のQRP DXCCの始まりです。翌1992年の2年間で150局ほどQSOしています。その後3年ほど遠ざかっていたQRPも1996年のWWCWコンテストのQRP部門に14MHzの5Wで参加し(169-QSO、442点、24-ZONE、58-Ctry、Total 36,244点)、その後も散発的に運用してきました。これまでのDXCCの成果は228/186 (消滅のKH5/K、PJ2、R1M、ZS9を含む)です。

WKDエンティティー (赤字はCFM、緑字はLoTWのみでのCFM。太字は割と難しいと思われる所、青字は2002年以降に増えた所)

1S3B73B83B93C3DA3D23D2/C3D2/R3V3W3X4L、4S、4W、4X、5B5H5N、5W、5X5Z6W7O7Q7X8Q、9A、9G9J9K、9L9M29M69N9Q9U9VA2A3A4A6A7A9APBS7BVBV/PBYC2C9、CE、CE0/ECE0/JCOCPCT3CXD4DLDUEAEA6EA8EA9EKEPERESETEU、EX、EY、EZ、FKFK/CFOFO/CFO/MFRFR/TFT5/XFT5/ZFWGDGUGWH4H40HAHB、HC、HC8、HK、HLHPHSHZIS0J2J5JAJD/MJD/OJTJWJXJYKC4/AKH0KH1KH2KH3KH4KH5KH6KH7KH8KH8/SKH9KL7LALULXLY、LZ、OD、OE、OH、OH0、OJ0OKOMONOYOZPAP2PJ2PYR1FR1MRAS2S5S7S9SMSPSTSUSV5SV9T2T30T31T32T33、T7、T8T9TA、TI、TJTYUA2UA9UJ、UN、URV2V5、V6、V7V8VEVKVK0/HVK9/LVK9/CVK9/MVK9/NVK9/WVK9/XVP2VVP5VP6/DVP8/SHVQ9VR2、VU、VU4VU7XEXF4XTXUXWXX9XZYAYBYJ、YL、YOYUYU6、Z3、ZAZC4ZD7ZD8ZD9ZFZK1/NZK1/SZK2ZK3ZLZL7ZL8ZP、ZS、(ZS9)

 

WW CW コンテスト参加記 (2001年)

2001年11月24日、25日の両日(と、言っても延べ約4時間) 上の写真の自作QRP機でWW CW コンテストに参加しました。出力は約450mWで、アンテナは約18mHに上げた6エレトライバンダー(21MHzは5エレ動作)です。

WACを目指しましたが、アフリカは出来ませんでした。でも南米やヨーロッパは出来たので大満足です。結果は..
52-QSO、137点、17-ZONE、32-Ctry、Total 6,713点でした。

交信出来たエンティティーは、9M6、KH2、KH0、UA0、UA、XU、BV、CX、KL7、K、HC8、VE、KH6、HL、LU、XV、DU、I、SP、ES、DL、OM、LY、YL、OK、SM、YU、HA、F、S5、OH、JA です。Newは増えませんでした。

自作機ではゼロインが難しく、いちいちTS−950SDXと鳴き合わせてのQSOでした。TS−950SDXのSメーターが57以上振っている局を呼んでいましたが、誰も呼んでいない時に3回呼んでも取ってもらえない場合はあきらめました。でもUSAの局は10局ほどやりましたがほとんど1回でフルコールを取ってくれました。さすがに耳は良いです。ヨーロッパの局はQRMが激しそうで何回かコールを打たないとダメな局が多かったです。今回のQSOの中ではHC8Nがピカイチでしょうか。

なお、最長距離はCX2AM(ウルグアイのモンテビデオ)の約18,915kmで、1Wに換算すると約42,033km/W (26,117Mile/W)になります。

自作機でこんなにたくさんのDXと交信したのは初めてで、結果はともかく思い出深いコンテストになりました。

 

チャレンジQRP DXCC運用編

2002年9月23日

21MHzでJX7DFAのレポートが上がっていたので聞いてみたが既に結構なパイルになっている。正味599+と強力だったのとUP指定で軽快なスピードのキーイングにつられて無謀にも参戦してみた。UP 1−2KHz辺りが混んでいたのでもう少し下や上でコールするも全く歯が立たない。5Wで参戦する方がどうかしているのかも..。20分位呼んだだろうか、「QSY 28.175」と打って消えてしまった。さすがにSSBでは呼ぶ気も起きない。

小一時間が過ぎた頃に再び21MHzのCWにレポートが上がったので凝りもせずにまた参戦。今度は作戦を変更してUP 1KHzで何局か拾った時を見計らってUP 0.7KHzでコールし続けていたら何とJR9?/QRPと返って来たではないか! 慌ててコールを2回打ってレポートを送ったら「JR9OPJ/QRP? 559」と来たので「QSL QSL TU TU EE」と返信してQSO出来た。返ってくる訳がないと思いつつ呼んでいる時のコールバックにはビックラこく。でも痛快だった。
 

9月24日

21MHzで3B8CFのレポートが上がった。CQを出しているようだ。しかしQRPでDXCCを追いかけているのに、ろくにワッチもせずにクラスター・ワッチでは世話が焼ける。聞いてみたら信号はさほど強くは無いがCQを出している。コールをしたがあっさりと無視されてまたCQを出している。その間タワーをクランクアップしているとだんだんと信号も強くなっては来たが余り期待が持てる強さではない。でもCQを連発していて誰も呼んでいないようなのでゆっくりとコールを打ったら「JR9MWJ/QRP」とかなんとか返って来た。「俺か?」と思いつつも他に誰も呼んでいる風ではなかったので2回コールを打ったのに私の正しいコールは打ってこずにレポートや「FB QRP SIG」とか「PWR?」とか聞いてくる。仕方がないので「PWR 5W 5W」と打ち返しても「FB 5W SIG」とか打って来て結局ファイナルを送られてしまった。最後にこっちからもう一回コールを打ったが返事は「73 TU」だけだった。まあ大丈夫だとは思うがしっくりとこない。

11月8日

夕方14MHzのLPで3XY7Cが599で入っていた。しかもJA指定のスプリットだ! お客さんも少ないのか時々CQを出していた。これはチャンスと思いすかさずタワーをアップした。実は前日の夕方にもLPで入っていたので何度もコールして「JA9O?」まで返ってきたのだが、何回かコールを繰り返しても判らなかったようなので諦めていたのだった。でも今日の信号は前日に比べてはるかに強い、正味599だ! UP3KHzで取っていたので何回かコールしていたら。「/QRP?」で返ってきた!! 2回コールを繰り返しただけでフルコピーしてもらえた。パワー計で計ったら何と3Wしか出ていなかった..。

11月17日

「LZ DX コンテスト」なるものが行われているようで、ZF2NTが14MHzで良く入っている。正味599を振っていたのでオンフレにも関わらず無謀にもコールした。しかし流石にオンフレでは歯が立つはずもなくしばらくコールしていたが諦めた。オンフレでは他に一局でもコールしている局がいたらまず無理な話だ。正味599だったがフラッターを伴った信号で、5Wではやはり無謀だったか..。そのうちにQRTしたのか聞こえなくなってしまった。しばらくしたら3KHzほど下で再び出てきた。今度は呼んでいる局もまばらで、誰も呼んでいないタイミングもある。そのタイミングを見計らってコールしていたら「JR9?」と返って来た!!「オーッ!!」 ビックラこいて/QRPは付けずにコールを2回送ったら「JR9PPJ AA」と返って来た。「NO DE JR9OPJ JR9OPJ OPJ 599 45」と送っても「JR9PPJ?」でしか返ってこず、念力を込めて?「NO NO DE JR9OPJ OPJ OPJ OPJ 599 45」と執拗にサフィックスを送ったらやっと「JR9OPJ??」と返って来た。「QSL QSL 599 45 TU」で何とかQSO出来た。諦めずに弱い信号を拾ってくれた。久々に興奮のQSOだった。

21MHzの9L1ABも強力だったのでコールしたが、こちらは流石にパイルが厳しく無謀な行為だった。

14MHOY3QNが出ていた。信号は559と余り強くないが誰も呼んでいる様子が無かったので何回かコールしたら、きっちりフルコピーで返って来た。またまたビックラこいた。貰ったレポートは449だったが名前もパワーもコピーしてくれていた。今日は珍しい所が2つも増えてしまった。

11月20日

今日も夕方のLPが好調で7X4ANが良く入っていた。オンフレだったが余り呼ぶ局もいなかったのでコールしていたら何局か後にQSO出来た。もらったレポートは559で、きっちり名前もパワーもコピーしていた。コールを打った後の1〜2秒間が「ひょっとして自分に返ってくるか?」とドキドキする。5Wという事がそれに拍車を掛けているのだろう。18MHzのTZ6JAはこちらのアンテナがRDPでSSBという事もあって全くNGだった。昨日のエリア指定でさえ出来なかったのだからこれは諦めるしかないようだ。14や21MHzに出て来てくれたらまだチャンスは有るかもしれないが..。朝もVP5やXTが出ていたがこちらは玉砕だった。週末はWWCWコンテストだ。さあ、いくつ増えるか楽しみだ!

11月21日

このところ朝方のカリブ方面が好調なので今日も聞いてみたら、昨日出来なかったVP5/W5AOが21.010MHzで599で聞こえている。幸いまだクラスターには上がっていない。しかしオンフレでやっているようで何回かコールしてみたが全くNG。しかしJAは余り気が付いていないのか呼んでる局も少ない。しばらくしたらUP指定に変わったのでコールを再開した。先日のZF2NTのようなフラッターを伴った信号だが今日は昨日に比べてはるかに強い! 正味599振っている。何回かコールしていたら「?」と返って来た。再度コールを打っても「?」 タイミングはバッチリ合っているので私だと確信して?ゆっくりとコールを3回打ったら「JR9OPJ 599」と返って来た!! またビックラこいてレポートを送った。クラスターに上がっていないと、かくもパイルが小さいのかと改めて再認識した。今はCQを連発している。

 

WW CW コンテスト参加記 (2002年)

11月23日

今日からWWCWコンテストだ。さあ、5Wでいくつ増えるか? しかし、コンテストの時はマルチ稼ぎで普段よりパイルが大きくなるので珍しいエンティティーは歯が立たない。昼過ぎまで惨敗だったが、ようやくHZ1ABを30分程コールしてゲット出来た。やっとこさ1UPだ。昼からは天気が良かったので「どっか連れてって」と言われ仕方が無くQRT。夕方5時頃に帰って来たらLPのAFが良く入っていたがどれも猛パイルだ。唯一クラスターに上がっていない14.073MHzの6V6Uがパイルが小さかったのでコールしていたが出来なかった。C5、9L、CT9、XT等どれもとても5Wで出来るレベルではなかった。さらに、今日はいつも18MHzで振られていたTZ6JAが21MHzでQRP指定をしていたらしい。もう少し早く帰って来ていたら出来ていたかもしれない。残念!

11月24日

残念ながら、午前中は所用で参加出来ず。昼食後13時過ぎからワッチ開始。クラスターを見たら14MHzでCY0MMが「on-freq easy」となっていた。どれ位の強さで入っていたのだろうか? しかし、21MHzのLPでさいさき良くXT2DXをノーパイルでしとめた。14MHzではOA4SSが559位でCQを出している。何度かコールしたがあっさりと無視された。Newを探すが昨日同様6V6UやC53M、S9MXは猛パイルだ。しばらくあちこちでコールしていたがどこも全く歯が立たない。

 

面白くないので昨年のWWCWで使った自作450mW機にアンテナを繋ぎ替えて21MHzをワッチ。今回は鳴き合わせをしなくてもゼロインが出来るようになった。昨年はこのリグで32-エンティティーとQSO出来たので、それ以外のエンティティーを探した。今回は写真のようなPK−3というワンチップICを使ったエレキー・キットを作ったのでそれを使用した。これは送料込みで$25と安い割にはスグレモノで、この小ささでメッセージ・キーヤーの機能(3つのメッセージを登録出来る) も備えている。ビーコン・モードも備わっているので6mのDX-ペディションには良いかもしれない。 (CQ誌2000年3月号に製作記事が載っている) 横に写っているのは自作の小型パドル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずは、T88JAが599+で入っていたので難なくゲット。その後、CE、VR2、JT、UN、BY、UR、9A、VK、9Vと10-エンティティーとQSO出来、昨年と合わせ自作450mW機でWKD42-エンティティーになった。

その後、再び5Wに戻って、4L8AとのQSOで5WでのDXCCもWKDで166-エンティティーとなった。

コンテストではないが、今日もTZ6JAが21MHzに出て来た。エリア指定で59と強かったので「これは1UP!」と喜んで待っていた。やっと回って来て9エリアでコールしてスタンバイしたら次のエリアに回っていた。ガックリ..。

11月25日

今朝は6時過ぎに起きてCY0MMが出て来ないか聞いていた。朝食後の7時前に14MHzに出て来たが信号は弱い。とても5Wで呼ぶ気がしない。今日は14MHzより21MHzの方がコンデションが良さそうなので21MHzを重点的にワッチした。約2時間粘って結局V26KPJ2Tの2つが増えた。どっちもさほど強くないせいか、呼ぶ局もまばらで割と簡単に出来てしまった。WP2Zは良く入っていたが出来なかった。結局、今回のコンテストで増えたのは5-エンティティーだった。トータルでWKD168-エンティティーになった。

11月30日

14MHzのCWに9S1Xがレポートされた。聞きなれないプリフィックスなのでLoggerで調べたら9Qとの事、もちろんニューだ! 信号も599と強力でスプリットだったので、参戦しようとクランクアップさせたが物凄いパイルの上にオペレートがあまり上手くない。しばらく聞いていたらあまりのパイルに怖気つ゛いたのかSSBにQSYをアナウンスして消えてしまった。SSBにQSYしても59と強力だ。おまけにエリア指定になった。20dbのATTを入れても良く聞こえる。これは出来るかもしれない。でもさすがに土曜日だけあってパイルも凄い。いよいよ9エリアに回ってきた。9にしては結構呼んでいたが、何局か後にあっさりとQSO出来てしまった。9Qは今までに5Wでやったエンティティーの中でも5本の指に入る珍だろう。正にエリア指定様々だ。

21MHzのTZ6JA、14MHzの9L1ABどちらもS-9で大変強く入っているがパイルが激しくとても呼ぶ気にならない。

12月17日

14MHzでKH6GMP/KH3 とQSO。CQ連発だったので難なく出来た。先週末のARRLコンテストでもT32APが増えた。

 

2003年1月26日

14MHzでT31MYが出ている。信号は多少のQSBはあるものの579位だ。実は昨日も夕方に14MHzでコールしたのだが、あえなく玉砕していた。UP 1KHzの指定をしているので1〜2KHz上が結構なパイルになっている。昨日も同じくUP 1KHz指定だったが0.4KHz上とかでも拾っていたので、今日は0.4KHz上(14038.50MHz) でコールを続けていた。この辺りはさほど呼んでいる局もいない。でも日曜日だけあって14.039MHzから上はかなりパイルになって来た。こんな状態では無理と思いつつも、コールしていた。何度かタイミングが合ってビクッ!とするが違う局へのコールバックだ。コールバックにしばらく間隔が空く時がある。きっと向こうも周波数をスイープしているのだろう。こういう時はパイルのエッジ(上端か下端)に応答してくる確率も高くなる。期待を込めて何度もコールしていたら「JR9OPJ 599」と返って来たではないか!! 直ぐに「BK JR9OPJ/QRP 599」と打ち返したら「FB QRP JR9OPJ/QRP TU」と返って来た。このパイルの中で返って来るとさすがにビックらこく。正真正銘5Wで呼んでいるが、信じてもらえるかも最近心配になって来た...。

2月22日

夕方14MHzにCE0ZISがレポートされた。SSBだから期待出来ないが一応聞いてみたら59と強力だ。ダウンのスプリットで送信周波数を聞いてみたら、土曜日だけあって結構呼んでいる。数回コールしたがSSBではやはり無理なようである。何回か呼んでいたら「ナンバー9!」と返って来た!何とかQSOが出来たが、その後も「ナンバー9」「ナンバー0」とエリア指定になったので私がコールした時「ナンバー9」と返ってきたのはエリア指定の始まりの単なる偶然だったのかもしれない。一ヶ月ぶりのQRPニューだった。

3月8日

2月23日に既にQRPではないが交信していた8J1RFが夜14MHzのSSBで出ていた。この局が最初にレポートされた時は何かの記念局かと思ったが、調べてみたら南極の「ドームふじ観測拠点」で昭和基地の南約1,000kmのクイーンモードランド地域の氷床最高部に開設されている。その位置は南緯77度19分01秒、東経39度42分12秒、標高3,810mである。

エリア指定だったのでSSBだったがコールしようとK2で待機していた。信号はさほど強くなかったがハッキリと聞き取れるレベルだ。その間TS−950SDXのノーマル状態(AF VBTや外部DSPフィルターTDF−500はOFF) と聞き比べてみたら、何とK2の方が信号が浮き上がって聞こえる感じで聞き易いのだ! これは喜ぶべきか悲しむべきか? 何とも複雑な気持ちだ。しばらく待って9エリアに回って来たのでコールするも結構の局がコールしている。数局やって0エリアに行ってしまった。もう一巡したので待ったあげくコールしたがあっさり無視されたようでコールし終わってスタンバイしたら0エリアの局がコールしていた。ガックリ..。やっぱりSSBではキツカッタ。

3月9日

いよいよデューシー島からの運用が始まった。約1年前の運用に続いて今回が2回目の運用になる。コールサインはVP6DIA。前回のVP6DIでJAからの需要は満たした感もあるが、QRPでは未交信エンティティーだ。Loggerでチェックしたら7MHzでも未交信だった。最初はとても5Wで出来るようなレベルでは無かった。やはり皆さん持っていても血が騒ぐようで凄いパイルになっていた。終盤に14MHzのCWででも出来ないかと期待している。

 

2004年3月21日

このページも一年以上更新していなかった。VP6は残念ながら出来なかったが、その間、9G5ZZ(9th Dec 2003 QSO)等珍しい所も増えた。さて、3B9(ロドリゲス島)から大規模なペディションが始まった。(コールサインは3B9C) 前回の3B9RもQRPでは未交信だったのでとりあえずはどこかで一回はやっておきたい。始まってすぐだったが日曜日の夕方21MHzのCWで強力に聞こえている。さすがに日曜日でパイルだったが余りの強さに惹かれて無謀にもついついコールしてしまった。リグはK2の5W(正確にはLCDの表示は4.8W) 例によってかなり上の方の誰もコールしていない所を探しながらコールしていた。どれだけコールしたかは分からないが突然のコールバック!! いつもながらびっくらこく。 /QRPを付けて返したらきちんと/QRPまで返して来てくれた。後でログサーチしたら/QRPとして別コールサイン扱いで一件ヒットした。感謝!!

3月24日

R1F(フランツヨセフ島)からR1FJというコールでペディションが行われている。ここもQRPではニューなので狙っていたがなかなかチャンスが無かった。夜10時過ぎ14MHzのCWにレポートが上がっていたので聞いてみたら今まで聞いたなかでは一番強かったのでコールしていた。EUやらJAやらをごっちゃで取っているのでまんず無理だろうと思いながらもついついコールしてしまう..。結構長い時間呼んでいたが「QRX 10Min AS」と打って引っ込んでしまった。また最初はUP1KHz位からだろうと思って待機していたら10分位後にCQを出して出てきた。1局やった後にコールしていたら「?」と返って来る。また打ったらまたまた「?」と返って来る。タイミングはバッチシ俺だ!スピードを下げてゆっくりと2回打ったら「JR9/QRP」と返って来た!! 今度はもう少しスピードを下げて打ったらきっちりとコピーして返して来た。これだからQRPはやめられない! 次の狙いはT33だ。
 

3月25日

いつものG3TXF、NigelとG3SXW、Rogerの2人がTJ(カメルーン)からTJ3Gのコールで運用している。早朝14.033MHzで強力に聞こえている。出始めだったのかしばらくオンフレでやっていたが、UP指定に変わった直後に1KHz上で呼んだら応答があった。これだけ強く、しかも出始めでパイルも少なかったら5Wでも簡単に出来てしまう。クラスター頼りではなく、久々にワッチが物を言った。

10月10日

またまたいつものG3TXF、NigelとG3SXW、Rogerの2人が今度はP2から運用している。パケットに14.023MHzでレポートされていたので聞いてみたら例の軽快なリズムでパイルを捌いていた。JAからはさほどでもないがEUからだと結構レアなのかかなりのパイルになっている。599と強力だったのとスプリットだったので無謀にも参戦してみた。誰もコールしていない上の方でしばらく呼んでみたが、5Wで出来るほどの甘いパイルではなかった。

しばらくしたら今度は28.023MHzにレポートが上がったので聞いてみたがこちらは聞こえはするものの弱くてコールする気にはならない。お客さんも少ないようなので次はきっと21.023MHzに出てくるだろうと読んで待機していたら案の定聞き覚えのある軽快なリズムのCWが聞こえてきた。しかも599と強力だ! クラスターに上がる前はほとんど誰も呼ばないのでオンフレで難なくゲット出来た。QRPで丁度190エンティティー目のニューだった。

10月11日

JAの局がFWから運用しており、21.235MHzでレポートが上がった。QRPではニューだ。SSBだが呼ぶ局も少なく、信号も強かったのでコールしてみたら数局後にQSO出来た。FWもオセアニアでは珍しい部類に入るだろうに何故か余り呼ばれていない。

10月25日

ここしばらく夕方によくレポートが上がっていた9L1ADA。土日は猛烈なパイルだったが、平日ともなるとCQを出しているありさま。難無くQSO出来た。

11月28日

WWCWコンテスト。21MHzのVK9NWは難無くゲットし1UP。14MHzにはLPのSU、CN、5U、C9等のアフリカがレポートされているがどれもパイルが凄い。そんな中14.003MHzのSU9NCはUP指定でパイルを捌いていた。信号も中々強力だったので例によって空いているスポットを探してコールしていた。パイルもさほどではなくなってきていた。テレビを見ながら30分位コールしていただろうか、突然「JR8OPJ 59934」と返ってきた! 慌ててコールを送るも「JR8OPJ?」と返ってくるのでスピードを落として2回コールしたら「JR9OPJ TU」と返ってめでたくQRP初のZONE-34がゲットできた。もちろんSUもニューで1UPのトータル195/128になった。QRP WAZに残すはZONE-2のみになった。

12月15日

21.241MHzでVU4NROが出ている。信号も強くQRZを連発していたので試しにコールしてみたら一発で応答があった! もうSSBでは需要を満たしたのか..?

 

2005年4月25日

昨年末のVU4からニューも増えず更新を怠っていたが、久々に14MHzでニューのGU4CHYとQSO出来た。最初は余りパイルでもなく信号も強かったのでコールの切れ間に/QRP付きでコールしたら「JR9?」と返って来た。「やった!楽勝」と思ったのもつかの間他のJA9局がコールしているではないか。私も負けじと(負けるのだが)存在をアピールする為にJR9OPJ/QRPと続けて打ってやった。混乱した相手はJR9***/QRP(***はJA9局のサフィックス)と初めてしまった。RSTも339を打って来て、「UR QRP PWR?」等とも打ってスタンバイ。当然ながらJA9某局がコールしてQSO開始。当然相手もレポートを訂正して559だか579だか送っていた。じっとQSOが終わるのを待って次にコールするもJAに混じって何局かEUも呼んでいる様子。何局かの後に(これがまたなかなか1局のQSOが長いのだ)ようやく取ってもらえたのだが信号も落ちて来ていて「JR9OPW/QRP」とコピーされている。数回コールを打つもQRMとかでファイナルを送られてしまった。見かねたのかUゾーンかどこかの局が「His Call JR9OPJ」と打ってくれて相手もコピーしたようだがこれではNGだ。

今度はアンテナをフルアップにして聞いていたら信号が上がってきたようで、さらにQRZ?を打っていて誰も呼んでいなさそうだったのでしつこくもう一回コールしてみた。今度もサフィックスを間違えていたがレポートは559を送って来た。ゆっくりコールを打ったら今度こそ「SRI QSL QSL」と申し訳なさそうに正しいコールを打ち返して来てくれた。こちらが恐縮してしまう。相手の強力な受信能力があってこそのQRP DXCCであることを痛感した。VY Tnx Dick!!

5月22日

今夜は14MHzのコンデションが良いようだ。ウズベキスタンからアクティブにQRVされているUK/JI2MED、下社さんともK2の5WでQSOが出来た。UKはニューではなかったが1回目のQSOが1992年でしかも未CFMなのだからほとんどニュ−と言っても良いエンティティーだ。ここはなかなかQSLのCFMにてこずる所なので日本人の方は安心出来る。

さて、日付が変わって22日。ST2BFという局がスーダンからQRVしているようで、今夜も14.006MHzのUP指定で軽快なリズムでパイルを捌いている。時間も遅いせいかさほどのパイルではなかったので例によって無謀にも参戦してみた。久しぶりにタワーをフルクランクアップにしてみても信号は599とは行かないまでもそこそこの強さだ。20分程だろうか空いているスポットを探してコールし続けていたらフルコールで返って来たではないか! 「5W QRP」と打ったら「FB 5W QRP」と打ち返して来てくれた。昨年末のSU9NCに続くZONE 34だった。STも今までに5Wでやったエンティティーの中でも5本の指に入る珍だろう。

今夜も今朝(21日の夜中)に引き続いてコンデションが良いようで14MHzで9J2CAが599で聞こえている。でもこちらはオンフレで結構なパイルになっているので呼ぶ気にならない。21MHzにもA22/JA4ATVが出ているようで聞いてみたら信号はさほど強くはないものの(559位)余り呼ばれている風でもなかったのでオンフレではあったがコールしてみた。3局ほどQSOした後で他に誰も呼んでいなかったのだろう「JR9OP/QRP」とコールバックがあった!少しゆっくりコールを3回打ったらきっちりとフルコピーしてもらえた。もらったレポートは339だったが「NW 5W 5W」と打ったら「FB 5W ANT?」と尋ねられた。

6月4日

21.033MHzでS9SSのレポートが上がった。TS−950SDXで聞いてみたらクランクダウン状態でも良く聞こえている。K2に切り替え、タワーをアップさせながらしばらく聞いていたらヨーロッパとかともやっているみたいだった。時々JAも拾っているし599と強かったのでコールしてみた。(この時点では丸っきり冷やかしだ)

JAはスキップして聞こえないのか余り酷いパイルでもないような感じで空いている(と、思われる?)スポットもあるようで、とにかく「UP UP UP」と打っているので誰も呼んでいそうに無い思いっきり上の21.038MHz辺りで何回かコールしていたがNG。今度は逆に思いっきり下の21.0335MHzでコールするもやはりNG。どこら辺を取っているのかと聞いてみたら21.0355MHzでUA9の局とやっていた。直ぐにその1KHz上の空いている感じがした21.0365MHzで/QRP付きでコールしてみた。すると「QRP」と返って来たではないか! びっくらこいた!! 今までも何回かびっくらこいたQSOはあったが今回は一番だった。正直、驚いた。

「JR9OPJ/QRP JR9OPJ/QRP」と2回コールを打ったら「JR9」と返って来た。少しスピードを落としてまた2回打ったが、同様に「JR9」 こっちは「JR9OPJ OPJ OPJ」と打ったら「JR9OPJ/QRP 539」と返って来た! 少々興奮しながら「QSL 599 599 NW 5W TU」と返してQSOは終わった。S9のCWは別の局でCFM済みだから別に出来なくても良く、くどいかもしれないが正真正銘5Wしか出していないのだ。これも5本の指に入る興奮のQSOだった。

6月13日

おなじみの9J2CAのレポートが14.021MHzで上がっている。この局は以前から何度も強力な信号を送り込んで来ていて、その度ごとに何回もコールしてはいたが「599BK」スタイルのQSOでは無く、おまけに余りCWが上手く無い様でなかなかゲット出来ずにいた。今日も相変わらず599と強力な信号で聞こえてはいるがオンフレでパイルアップになっている。何回かオンフレでコールしてはみるものの、QRMなのかこちらで聞こえている局でも1発でフルコピー出来ずにいる。さらにQSOが始まるとNAME、QTHの交換が始まり、相手のQTHが取れないと再度「UR QTH?」と聞いており1回のQSOがやたらと長い。これでは出来る訳が無い。(と、この時点では思っていた..)

しばらくはオンフレでのQSOだったがQRMで聞き辛いのか少し(0.25KHz位)下で拾った。次もここだろうと思ってコールするも返って来たのは他の局のコールだった。(当たり前だ..) その次はオンフレでコールした局を拾った。でも1回のQSOが長い。きっとここら辺で呼ぶのを諦めた局もいたと思う..。QSOが終わるのを待って次もオンフレではなく少し下でコールしたがなかなかコールバックをして来ない。「/QRP」は付けずにしばらくしつこくコールしていたら、「JR?」と返って来た。まさか自分ではないと思いながらも今度は「DE JR9OPJ JR9OPJ JR9OPJ/QRP」と打ってみた。すると...、「JR9OPJ?」と返って来たのだー!! これには本当にビックラこいた! (多分、今までで1番) ほとんど皆オンフレで呼んでいたとはいえ少し下で呼んでいた局もいたはずである。(と、思う..)

もらったレポートは「549」だった。しかもNAME、QTHを打ってもQRMだからもう1回だと言う..。恐縮しながらNAME、QTHを打って「PWR 5W 5W」と打ち返したら今度はしっかり届いていた様でパワーまでも全てコピーしてもらえた。「UR ANT?」とかのやり取りがあって、私とのQSOを最後にQRTとなった。しかしこのQSOは驚いた。これだからますますはまってしまうのだろう。QSLマネジャーはいるが直接本人に写真でも同封してSASEを出そうと思っている。

7月30日   

ウクライナ人のチームによるモザンビークからの運用が行われているが、14.0187MHzでC93DYという局のレポートが上がった。579位で良く聞こえているし非常に上手いオペレーターだ。UP1〜2KHz位でパイルになっている。しばらく適当に空いていそうなスポットでコールしていたがNG。しばらく信号が聞こえなくなった後でまた出てきた頃合に何処を拾っているか注意深く聞きながらコールを続けた。少しづつ周波数をずらして拾っているようだが、14.0213MHzで1局取った直後にどんぴしゃでコールしたらコールバックがあった! 少々のパイルでもスプリットなら呼ぶべきところで呼べば5Wでも出来るものだ。

9月26日

Kure島(KH7)からのDXペディション、K7Cが始まった。ここからのQRVは1997年のK7K以来8年ぶりとなる。JAからは需要を満たした感じだが、EUからの需要はまだまだ高いと思う。私もQRPではまだやっていない。今回はDXAという初めての試みが行われており、リアルタイムでQRV状況やログ情報が表示されるのでQSOしたかどうかが数分後には確認できるため保険QSOも減る事だろう。

お昼休みに聞いてみたら21MHzで良く入っていた。QRV初日の日曜日にも14MHzで強力に入っていたので無謀にもパイルに参戦してみたが、流石に初日、休日という事で猛パイルに全く太刀打ち出来なかった。今日は平日だが結構なパイルになっていた。いつものように誰も呼んでいない(であろう)一番上の端(UP 9KHzの21.031MHz)でコールし続けていたら突然「JR9OPJ 599」と返って来た!! 「/QRP」は付けずにコールしていたので「JR9OPJ/QRP 599 TU」と打ち返したら「FB QRP TU」と返って来てめでたく1UPとなった。しかしDXAに表示されたログには/QRPは付いていなかった。その後、/QRP付きで表示されていた局もあるのでオペレーターによって違うのかもしれない。

 

2006年2月18日

2月8日から12年ぶりとなるピーター1世島から3Y0XのQRVが始まった。当然の事ながら連日物凄いパイルでとても5Wで呼ぶなんて気にならない。それよりもここはSSBしか持っていないので5Wで呼んでいる場合でもないのだ。とりあえずいくつかQSOを済ませてからでないと5Wでは呼べまい。

5Wで出来そうな強さは10&14MHzなのだが、ペディも終盤に差し掛かっていると言うのに、まだ需要を満たしていない様で凄いパイルだ。特に14MHzのパイルは凄い! 夕方10&14MHzに出ていたので5Wで呼んでみた。14MHzの方が信号は強かったがお客さんが多くてパイルが厳しく、また、取る周波数を少しづつずらしている様でこれでは難しい。QRPにはいわゆる「ロシアン・ルーレット」と言われる様な何処を取っているのか判らないあちこち取る周波数を変えてくれるOPの方が出来る可能性が出てくる。

しばらく14MHzの上限、下限で呼んでいた時、コールは判らなかったが/QRPで返って来た局が居た。でも、ちょっと無理と判断して10MHzに絞って呼ぶ事にした。少し信号が弱いのと、リターンに時間が掛かっているのが気になったが、14MHzのパイルに比べたらかなり小さく出来る可能性もありそうだ。(実際1エリアの局が5WでQSOしたという情報もあった)

UP2KHzで腰を据えて呼び続けていた。タイミングが合うとドキッとするが他の局だ。結局1時間位呼んだだろうか、段々と信号も弱くなって来たので諦めた。出来なかったが初めて5Wでコール出来て満足だった。まだまだやっていない局が居る中5Wでやろうとするのが罰当たりなのか..。明日がラストデイかもしれないから、また夕方に出て来てくれるだろうか?

2月19日

夕方14MHzで良く入っていたので1時間程K2の5Wで呼んでいた。でも今日も昨日のOPと同じみたいで1度取った近くの周波数を取っていたので出来る気がしなかった。最後の2日間の14MHzのOPは上手かった。出来なかったがピーター1世島を5Wでコール出来て満足だった。