6m編

 

 1.ZL9CI キャンベル諸島 (1999年1月15日QSO)

その日は「成人の日」で休みだった。昼から珍しくVK7がレポートされていたのは知っていたが、まさかそれがその劇的なオープニングの前兆だとはその時はまだ知る由も無い。たまたま午後4時頃インターネットのクラスターを見るべくパソコンを立ち上げた。するとJR2HCB局が15:38JSTにZL9CIのレポートを上げているではないか。しかし、当時はコン柱の上の5エレ八木で聞こえるはずも無いと思いつつ、とりあえず聞くだけ聞いてみた。すると景気良くSメーターを振らせている信号が飛び込んで来た。まさかこれが...? 「TU ZL9CI UP」 うおーーーっつ!! 心臓が高鳴った。少し上では9エリアの数局がコールしているがそんなにパイルでは無い。エリア指定か? とっさに頭をよぎった。すかさずHL−166Vのスイッチをオンにして振るえる手でキーを叩いた。2、3局目で「JR9OPJ 599」のコールバック! うおーーーっつ!! 思わず叫んでしまった。その後もしばらくCQを出し続けていたが20分位でフェードアウトした。後で判ったことだがそれまで30分ほどは1エリアが良かったらしい。私が聞いた時は9エリアにコンデションが移った直後のようだった。まさに幾つかの偶然が重なった奇跡のQSOだった。


 2.OH2BC フィンランド (2000年10月26日QSO Sc)

6mも初めてのDXから5年以上が経過していた。それまで、アジア、オセアニア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカと順調に5大陸まではQSOを済ませていた。WACまでに残すところ後ヨーロッパのみである。アンテナもクランクアップタワーを建て7エレ八木にグレードアップして以前よりは格段に受信性能が向上した。(世間一般ではまだまだ序の口ではあるが..) 今までにも出来そうなくらい強力な信号は聞いたことはあった。1999年11月16日の夕方のSPでの9H1CGや2000年10月4日のLPでの9H1BTだ。しかしいずれも寸でのところで逃してきた。

前日の夕方にもスキャッターでOHやSPがレポートされていたこともあって、翌26日もかすかな期待を抱きつつ午後4時頃聞いてみた。直後にOH2BCがクラスターにレポートされた。すわっつとばかりにコールを開始するも平日(木曜日)だというのに結構なパイル。スプリットになって少しはチャンスが出て来たがそれでもたくさんの局が呼んでいる。相手の信号は強力だったので、皆が団子状態で呼んでいるところを避けて少しずらしてコールしていたら応答があった! やったーっ!!! 念願のヨーロッパだ! WAC完成だ! 始めた頃は私のようなプアーな設備でアフリカやヨーロッパが出来るなんて思ってもいなかった。しかし次の日と11月2日のスキャッターで合せて6エンティティーもヨーロッパが出来てしまった。翌日早速SASEを出したのは言うまでも無い。


 3.A45ZN オマーン (2000年11月7日QSO SP)

その日は突然やって来た。昼休みで休んでいたら(2階のリビングの一角がシャックになっている)、スキャンさせていたリグからCQが聞こえ出した。スキャンさせていたので「〜A4〜」と一部しかコールが聞き取れなかった。信号も強かったのでJA4の局がCQを出しているのだろうと思ったが、何故かリグの所まで行ってスキャンを止めて聞いてみた。「CQ CQ DE A45ZN A45ZN」 どっひゃーーーっ!! オマーンじゃーー!! 一瞬我が耳を疑った。強い! でも確かにA45ZNって打ってるぞ! 即オンフレでコールするもUP指定になったので、すかさずスプリットでコールして難なくゲット出来た。すぐローカルの携帯に電話連絡したが怪訝そうな声で「A4!?」 まさかオマーンが聞こえているとは、半信半疑だったのであろう。パケットクラスターにもレポートが上がってパイルが巻き起こった。ローカルもゲット出来てまずはめでたし。しかし翌日もオープンするとは誰が予想したであろうか...。


 4.VP6PAC ピトケアン島 (2000年11月7日QSO)

            

日本時間では11月8日の朝。この日は南米が好調でCE3SAD、CX1CCCと2つもニューが増えて喜んでいた。早くから50.110MHzにYLが出ているのは気が付いていた。南米のQRMはあったが結構良く聞こえていた。クラスターにも上がらないし、コールサインも言わないのでどこかなとは思っていた。しばらくしたらOPが男性に代わってコールをアナウンスした「ディス イズ VP6PAC ピトケアン・アイランド」 「へっ? VP6!? ピトケアンじゃー!!」 もちろんすぐに呼んだがローカルのJA9LSZも呼んでいる。さすがに良くワッチしている。LSZがやった後にもう一度コール。幸い他の局は呼んでいない感じ。これはいける! しかし、ここでノイズが出て来ていまいち不安の残るQSOに終わってしまった。でも、CFM出来て良かった! 約2ヶ月半と割と早く返って来た。

 


 5.VU2ZAP インド (2000年12月3日QSO)

            

西日本では度々レポートされていたがなかなか聞こえて来なかったインド。50.350MHzのスポット免許で期間も2001年1月末までという事で出来るとは思わなかった。12月3日の午後ローカルのJA9WKEより「弱ーく聞こえている」との電話。すぐに聞いてみたが聞こえない。5KHz上では4あたりの局がコールしているのが聞こえる。しばらくしたらローカルのJA9LSZが579のレポートを送ってQSOした。うちでは全く聞こえない。そうこうしていると今度はSSBで何か聞こえ出した。ZAPだけがはっきりと聞こえたのですかさずコール。何回かコールしたら「OPJ」が返って来た! ゆっくりとコールを言ってレポートを送ってなんとかQSO出来た。激しいQSBを伴っての信号だった。

 


 6.3B6RF アガレガ島 (2001年5月10日QSO)

この日(9日)は夕方から夜にかけてVUやVQ9がレポートされていてインド洋方面のコンデションが上がって来ているようだったので、深夜0時頃までワッチしていたが3B6は全くかすりもしなかった。諦めかけたがもう少しと思い起きていた。1時頃にクラスターにレポートが上がった!おおっつ!と思って聞いてみたがこちらでは全く聞こえない。1や2エリアが良いみたいだ。こちらにコンデションが移って来ないかと、しばらく聞いていたが3B6を呼ぶJAのパイルが聞こえるだけで肝心の3B6RFは全く聞こえない。2時を回ったらさすがに睡魔が襲ってきた。もうしばらく聞いていたが全く聞こえてこないので諦めて布団に入った。うーん、もう眠くてフラフラなのに気になる...。もしかして?と、もう一回ワッチしようと布団から這い出して聞いてみた。もう3時を回っている。しばらくしたらなにか信号が聞こえ出した! おおっつ!!ヘッドフォーンをして耳を凝らして聞いていたらしだいに信号が浮き上がってきた。QSBを伴ったCWは確かに「3B6RF」と打っているではないか!! CQを出している! はやる気持ちを落ち着かせてゆっくりとキーを叩いた。返って来た! はっきりとした信号にまで上がってきている。3時14分、無事にQSO成立。その直後強力な信号がヘッドフォーンを貫いた。誰? ローカルのWKE局だった。こんな時間にも関わらず流石だ! 結局10分位で聞こえなくなった。諦めずに起きてきた執念?が実った、忘れられないQSOとなった。QSLカードも3つ折りのFBなものだった。

 


 7.ショートパス・ヨーロッパ特集 (2001年10月26日&29日)

前日の25日昼頃にはUNやUJがガンガン入って来ていたので、翌26日も期待を込めて聞いてみたらコンデションが大変良い。15時過ぎに再びワッチしたらUS5CCO(UR)がガンガンで入って来た。もちろんニューだ! そうしたら何とバンド中がヨーロッパの信号で埋め尽くされて来た!! もう興奮して片っ端からコールしまくった。LZ、9A、9H、YU、YO、I、SV、S5、SP、DL、OE等々!! 後に知ったが6m史上最大のヨーロッパ大オープンだったようだ。29日にもこの大オープンが再来するとは! こんな瞬間に立ち会えて本当にラッキーだった。

 


 8.スキャッター・ヨーロッパ特集 (2001年10月31日、11月2日&5日、2002年2月14日)

10月26、29日のショートパスに続いて31日にはスキャッターで入感した。スキャッターにしてはショートパスかと思うくらい強力な信号だった。昨年のスキャッターと比べると雲泥の差だった。

 


 9.HC8N ガラパゴス諸島 (2001年11月20日QSO)

前日のTI5BXとのQSOでいよいよ6mのDXCCも残すところ1エンティティーになった。この日も前日レポートがあったHC8N狙いでワッチしていた。すると50.081MHzで軽快なリズムのCWを発見!すぐにHC8Nと判りすかさずコール! 信号もそこそこ強力で、まだクラスターに上がっていないのでパイルもたいしたことがない。 「これは楽勝で100E達成か!?」と喜んでキーを打っていたら突然家のブレーカーが落ちて全ての電源が切れてしまい唖然! なんと、こたつやらなにやらで電気を使い過ぎていたところに丁度タイミング良く嫁さんがドライヤーをつけたのであった。「オーマイゴッド!!」である。大慌てで下に駆け下りて行ってブレーカーをONにしたら今度はリニアの電源が入らない! しかも、スルーにもならない。もう焦りまくりだ。フューズも切れていないし、原因を探っている暇など無い。仕方なくリニアを外すしかないとするが、同軸を外してリグに直結しようにもラックに隙間無く収まっているリグを出して同軸とコントロールラインを外すのは大変だ。嫁さんには当たるしで大騒ぎだった。(当の本人は事の重大さ?が判っておらず何でそんなに怒ってるの?って感じだったが..) 既にクラスターにもレポートが上がっていてパイルも激しくなっていたが、スプリットで取る周波数を少しずつずらしていたので何とかタイミング良くゲット出来た。腕(耳)の良いコンテスターのおかげでゲット出来た記憶に残る6mDXCC達成の瞬間だった。後からHC8Nが録音したMDを聞いたが蚊の鳴くような弱々しい信号であった。

 


10.GU6AJE ガーンジー諸島 (2002年1月21日QSO SP)

前日の20日には5Bがレポートされていたが、まさか翌日にこんな事が起こるとは..。18時前にクラスターを見たら、17時過ぎ頃から1や2エリアからIやYU、9Aのレポートが上がっていた。正月にもIとQSO出来たのでその時はそんなにビックリはしなかったがこれがその前兆だったとは..。その時には当地では余り聞こえてこなかったが、ようやく18:19に9A1CCYとSSBでQSO。信号も強力だったがその後何も聞こえなくなってしまった。15分位聞いていたら下から「ご飯!」の声。仕方が無く下りて家族と夕食。早々に夕食を終えてシャックに上がってきたらJA9LSZ、八原さんがCQを出している。しばらく聞いていたらDLが呼んできている。Fも呼んできている! Fはニューなので思わず呼んでしまいそうになったがグット堪えて、これは大変と大急ぎで私も少し下の50.092MHzでCQを出すことにした。2−3回CQを出していたら何と18:57にF5JKKが呼んできた。バンザーイ引っかかった! その後もF6CBHにまたまたニューのG3JHM、DL5DSMと10分間で4局とQSO! そして極めつけがこのGU6AJEだ。最初GU6T?Eと取れてもうビックリHFでも割と珍しいGUじゃー!! でも相手は私のコールを2回も打ってなかなか自分のコールを打ってこない。そろそろコンデションも落ちかかっていてQSBもあってGU6TJE?と打ち返してもご丁寧にまた私のコールを打ってから自分のコールを打っている。(俺のコールはいいんじゃー!お前のコールじゃー!)と内心焦りながらも信号も上がってきて19:10に無事にフルコピー出来てQSO成立。その後もしばらくCQを出したが呼ばれなくなったのでワッチに回ったらHB9QQが良く聞こえていた。しかしこちらはパイルで全く太刀打ち出来なかった。やはりCQの威力は凄い。普通じゃGやGUなんてとてもパイルで出来るところじゃないからなー。わずか10分ちょいで3つもEUのニューが増えてしまった。「真冬の夜の夢」だった。

GU6AJEのHP交信リストにもちゃんとアップされていました。私とJI2EVL局の2局だけだったようです。

何とその翌々日にもEUがオープンしたのだった!

 


11.CT4NH、EH8JF、EH9IB (2002年3月10日QSO LP)

3月8日、9日と朝のLPが好調で9H、EH7、CT、IT9、EH9等のレポートが上がっていた。9日には長い間出来なかったEAがやっとこさ出来て喜んでいた。10日の日曜日も朝からコンデションが良く2エリアではLPのヨーロッパやアフリカのレポートがバンバン上がっていた。しかし例によって、こちらでは全く聞こえもしない。9時を回っても2エリアではCT4やEH6のレポートが上がっている。やはりこっちまでは伸びてこないのかと時間も時間だし諦めかけながらもワッチは続けていた。

10時を回ってもレポートは上がっている。スポットされた周波数を耳の穴をカッポじって聞くと、何となく何かいるような感じがしてきた。一番聞こえるのはCT4NHの周波数だ。ヘッドフォーンを付けて聞いていたらQSBは有るものの段々と判る程度まで信号が上がって来た。こっちへコンデションがシフトしだしたのか? パイルではあったが11時前に何とかQSO出来た。(但しフルコピー確認できず、念のために1時間ほど後のパイルが納まった時に保険を掛けた) その後、コンデションが9エリアにも回って来たのか信号も強力になったEH8JF、EH9IBともQSO出来、3つも増えてしまった。EH9IBとやったのはもう12時近くだった。こんな時間までLPが開けているのは珍しいのだろう。EH6も出ていたようだがこちらは確認出来なかった。

 


12.FJ5DX 仏領セント・マーチン (2002年3月17日QSO LP)

息子と寝床に入っていたら、21時前にクラスターでCT3のレポートが上がった。(寝床でもLANでノートでインターネットにアクセスしている) こんな時間にLPのCT3?と思いながら一応聞きに行ったら聞こえている。でももの凄いパイル。こんなのは呼ぶだけ無駄と思い、しばらく聞いていたが諦めて息子と布団に入ってテレビを見ていた。

息子も寝たのでシャックに戻ってきたら50.125MHzに何か出ている。なんとかと取れるのでフランスかなと思って聞いてた。何気なくビームをずらしていったら信号がグーンと上がってきて何とFJと判ってビックリ! カリブだ!! 信号も今まで聞いた中で一番強い! でも直ぐにクラスターにアップされてアッと言う間に猛パイル。この時は他にもPJ2FGが良く入っていたがどちらも物凄いパイルだ。FJ5DX5KHzUPのスプリットになったのでしばらく聞いていたらエリア指定をしだした。「これは出来るかも!?」と淡い期待を膨らます。エリア指定から9エリア指定へ。すぐにコールするも結構たくさんコールしている。絶叫にも近い呼び方でコールするもNG。その後も必死にコールするも結局この時には出来ずじまい。しばらく後にまた今度はオンフレでエリア指定になった時になんとかゲット出来た。聞いていた9の局はもれなく出来たと思う。エリア指定様々だった。HFでも難しいと言われるカリブを6mで出来るとは..。もちろん6mでは初めてのカリブだった。

後に雑誌などに紹介された記事を読むと、あんなに遅い時間にLPのヨーロッパがオープンしたのは6m史上初だったらしい。おまけにカリブまでもが同時にオープンするなんて..。まさにメモリアル伝播だったようだ。遭遇出来て非常にラッキーだった。

 


13.9N7SZ ネパール (2002年11月2日QSO Sc)

ローカル局のJA9LSZ、八原さんが仕事でネパールに行く事になった。無線も仕事の合間をぬって運用するそうだ。2000年5月にも運用していて、その時はちょうどゴールデン・ウィークだったが出来なかった。時期的にもコンデションが良さそうなので期待した。

11月2日の17:30頃に2エリアでレポートが上がったが、こちらでは雷雨のノイズで全くNG。スノーノイズを経験した人には判ると思うが、「ガッツ、ガッツ、ガッツ」という9+のノイズが入ってくる。瞬間(1分ほど)静かになる時もあるが、直ぐに周期的に繰り返す。18時過ぎに夕食のお声がかかる。ノイズも止む気配がないし、雷もひどくなって来て、怖いのでタワーを下げて夕食に。(その直後に1でレポートが上がっていた..)

19時頃に上がってきても相変わらずのノイズ。掲示板を見たらJA1KAW、黒瀬さんの書き込みがあって18:20頃には599だったと..。9エリアの指定もしてくれていたらしい。雷、風も相変わらずでアンテナも上げられない状態だが、15mH位にタワーをアップしてじーっと聞いていたら、ノイズが止んだ瞬間に聞こえるような時もある。ただ呼べるような信号ではない。それでも聞いているよという事が八原さんに届くかもしれないというかすかな期待を寄せて、フッと浮いた時に2−3回コールしてみた。富山の局がQSOした時も耳を凝らして聞いていたがバズとノイズが激しく聞こえてこない。

しばらくそんな状態が続いて、このままフェードアウトかと諦めかけた時、ノイズの切れ目から突然まともな信号のCQが聞こえ出した。9で始まるコールを聞いてビックリ!! なんで急に? 当然パイルになって万事窮す。UPになっても誰かオンフレで「UC」と打つので「??」と思いつつもコール。ノイズが止んでいる時にやっつけないとと気もはやるが、ノイズが出てきてNG。納まるのをじっと待って再びコールしていたらコールバックが!! ノイズの谷間でゲット出来、久々の興奮したQSOとなった。その後信号も強くなったが、雷がひどくなってきたのでしばらく聞いた後アンテナを下げた。(それでも聞こえていたが..)

その後、9日にもオープンしてたくさんの局にニューをプレゼントしてくれた。仕事で疲れた体に鞭打って?精力的にQRVしてくれた八原さんに感謝!! 今サイクル最後のニューになるかもしれない。

9N7SZ運用記はこちらで見られます。

 


14.YA4F アフガニスタン (2003年7月18日QSO SP)

クラスターのレポートに気が付いて直ぐにシャックに上がってきたら聞こえる聞こえる!! オンフレのようですかさずコールするもやはりSSBでは非力で飛ばない。QRMか何かで少し周波数を変わると言ったのですかさずゼロインしてコールしたら何とか出来た!ラッキーだった。その後10分位は聞こえていた。

DXCCにはクレジットされたようだが6mもOKなのだろうか...? これで一応今サイクルQSO出来た120エンティティー全てがコンファーム出来た。

 


15.HA1YA、HB9QQ (2006年6月14日&15日QSO マルチホップEs?)

6月4日のNL7Zを皮切りに、5日、6日にはW5等北米がオープンした。(私はNL7Zが出来ただけだった) その後、8日は西方向にコンデションが移り、おなじみの5B4FLとQSO。また、最近正式に6mが許可されたHAと6の局間で1st ever QSOがなされた。9日にはUR、UN数局とQSO出来た。その後も日本のどこかで連日ヨーロッパのオープンが続いた。このサイクルボトム期にこの様なヨーロッパのオープンを誰が予想しただろうか?

12、13日と連日のレポートがあったHA1YA狙いで、14日の16時頃から聞いてみると既に2でレポートが上がっている。いつもの50.097MHzを聞いてみると何かが聞こえるような感じ。しばらく聞いていたら少しコンデションがこちらに移って来たのかQSBを伴いながらも所々で信号が聞こえて来た。 QSOに確信が持てる十分な強さになるまでじっと我慢で聞いていたが、16:45頃から聞こえるようになったのでコール開始! しかしローカルのXRL局に先を越された。しっかりした信号で聞こえているので早く早くと気が焦る..。QSOが終わって直ぐにコールしたら「PJ」と返って来た! 「よっしゃ!」 と思ってコールするも、「JR9? CALL AGN」となってそこからが一苦労だった。なかなかサフィックスを取ってもらえず「OPJ」を数回連打してしまった。ようやく最後には彼の癖か「R R R R」と返って来て一安心。難産だったが後で彼がEME’erだと判り私の微弱信号を聞き耳を立てて拾ってくれたんだと感謝。

翌15日にも前サイクルにパイルで出来なかったHB9QQとQSO出来、予想外のヨーロッパ2UPとなった。

しかし、こんなに連日マルチホップEsが長時間オープンするものなのだろうか? 昨年はせいぜい5BやUN辺りだったんじゃないかと思うのだが、 摩訶不思議な伝播が絡んでいるのかもしれない..。

 


16.GM4NFC (2006年7月10日QSO マルチホップEs?)

連日のレポートがあったヨーロッパのマルチパスだが、7月10日は久々に9エリアにも良かったみたいで、何とGM(スコットランド)と、しかもSSBでQSO出来てしまったのだから驚きである! こうなると今から来サイクルが楽しみである。


17.A61Q (2006年7月1日QSO マルチホップEs?)

6月10日、29日にもオープンしたA61Qだが、その時は1、2、3、7エリア辺りに良かったようでこちらでは聞こえなかった。その後も続くヨーロッパのオープンなのだが、48.250MHzのビデオ信号も気にしながら密かに狙っていた。

7月1日も48.250MHzのビデオ信号が強力に聞こえていた。そこへ15:16JSTに本人が50.115MHzで「CQ CW LL75 ant to JA’S」とクラスターにアップした。聞こえるかと聞いてみたが全くかすりもしない。7や8の北方面が良い様だった。50.116MHzにQSYしたので周波数をそこに合わせたままで、ながら仕事で聞いていた。時々何か信号らしき物が聞こえる時もあるがとても呼べる感じではなかった。でも1、2、3、4、5、6、9、0と広範囲のBigGun達がコールしている。でも、どうもしっかり聞こえている局とそうでない局がいるみたいだった。

そうこうしているうちに16:25JSTに突然信号が浮いて聞こえて来た! しっかりした信号でCQが聞こえているではないか!! 慌ててコールしたら一発で応答があった! でも、聞こえていないのか関係の無い局がコールしている..。559のレポートを送って無事にQSO成立。まさに2〜3分位信号が浮いて聞こえたという、QSBというより何かMSみたいな感覚だった。それにどうもエレキーじゃない、縦ぶれ(?)みたいな符号だった。


18.AP2DKH (2008年7月26日QSO)

15時前、ローカル局から携帯にAPが開いているとの連絡があった。ローカルは既にQSOしたらしい。慌てて聞いてみると聞こえてはいるがさほど強くはない。何回かコールしてみたが既にクラスターにアップされてから20分程経っていたのでパイルになっている。しばらく聞いていたが段々と弱くなって聞こえなくなってしまった。その後、3や4、5エリアの局がコールしていたので西にコンデションが移ってしまったのだろう。

それでも諦めずに聞いていたら、また9(富山)の局が呼び出した。でもまだこちらでは聞こえない。しばらくするとかすかに聞こえだして送ってくるレポートも確認できる様になったのでコールしたら応答があった! 数局しか呼んでいなかったのが幸いしたのだろう、55/55のレポート交換をして何とかQSOが出来た。その後また段々と強くなって来て5分位で弱くなっていった。

6mのAPを聞いたのは無論初めてだったし、そうそうたる顔ぶれの局がコールしていたのでかなり珍しいのだろう。(1999年5月2日、沖縄でのAP2WAP以来で本土では初めてのオープンだったらしい) ただ、6mの免許が正式なものかどうかという話もある。