たけふ弁とは・・・福井県の方言です。
主に武生盆地一体で使われている言葉で、
福井県嶺北の住民なら、大体分かると思いますが・・・。
では、以下、たけふ弁で参りましょうか。
答えは、・・・の後をドラッグするとわかるよ〜〜。
ふだんから よう使ってる「たけふ弁」なんやけど、
なんやら、このごろ、だんだん 使わんようになってきたんてな気がせんか?
ほやで、
じぶんが どんだけ 知ってるか、
いっぺん 見てみんか?
「ほやほや、ほれ、ゆうゆう。」やとか、
「ほれ、方言やったんけ?標準語やないんけの。」やとか、
「ほれは 知らんかったわ。使わんて、もう。」やとか
、けっこう、おもっせえんやって、これが。
ほんなら、つぎに、五十個、問題だすでの、
いっぺん やってみね。
まずは 初級。らくちんなやつな。
一、 おちょきんする。… 正座をする。
二、 つるつるいっぱい、いれる。… 水などを、ふちからこぼれそうになるまで入れる。
三、 じゃみじゃみになる。… テレビの画面が写らず、[すなあらし状態]になる。テレビが普及して以降の言葉なので、かなり新しい方言。でも、しっかり使われている。思うに、放送局の数が少なく、チャンネルを回してもうつらない方が多かったから、発生したんじゃないかな。
四、 ほれ、おっけ。… それ、ちょうだい。
五、 はよ しねま。… はやく しなさい。
六、 ちゃんと しときね。… ちゃんと しておきなさい。
七、 おんちゃん。… おじさん
八、 ながぐつが がぼる。… 雪の上を歩いたときに、自分の体重で ながぐつがうまる。
九、 がっぽになる。… 本来いっぱいになっていたところにすき間が出来て、大きな空間が出来る。
十、 あじが くどい。… 塩分が濃いあじである。(単なる塩味ではなく、しょうゆや味噌などの、うまみを含んだ味付けの時に使う。)
十一、いっちょらの ふく。… 普段着ではないお出かけ(よそいき)の時の服。
十二、かさっぱちになる。… かさぶたになる。
十三、おかずを かいこする。… おかずを 交換する。
十四、すてるのは おとましい。… 捨てるのは もったいない。
十五、おぞい ふく。… よくない 服。(もともと品質が悪かった場合は新品でも使う。使い古して品質が悪くなったときも使う。体験や話の内容などに対しても使う。)
中級。このごろは 使うんてな、使わんてな、どっちやろ。
一、 おっとぬけに なる。… 締め切ることの出来るはずの物・事が、開け放しになる。
二、 あわさに はさまる。… 何かと何かのすき間に 物がはさまる。
三、 いきしなに よってく。… 行く途中に 寄り道する。
四、 おとっぽに かきこむ。… 空白の升目(欄)に 書き込む。
五、 コップが かやる。… コップが たおれる。
六、 つくえが かしぐ。… つくえが 斜めになる。
七、 へんもない あじ。… ものたりない 味。
八、 これ、おっけ。だんね。… これ、ちょうだい。いいよ。
九、 プールで あばばになる。… プールで おぼれる。
十、 うざくらしい かみのけ。… 伸びずぎてぼざぼさになってみっともない 髪の毛。
十一、はよ せなあかん。… はやく しないと だめだ。
十二、なんか ものごい。… なんとなく 心配で、気が晴れない。
十三、あんま、いどらんときね。… そんなに 選り好みをしないでおきなさい。(縁談)
十四、あばさけたら あかん。… ふざけて羽目を外しては いけない。
十五、いもけな 子やの。… 内気で恥ずかしがりな子ですね。
上級。としょりが よう ゆうてるが。
一、 こべんたま ぶつけた。… あたまを ぶつけた。
二、 こんぶが ほとびれる。… 昆布が 水分を吸ってやわらかくなる。
三、 あがりとに おいとくでの。… 玄関に 置いておきますよ。
四、 うなじが わるいの。… 運が 悪いですね。
五、 まだ おぼこいの。… まだ 世間知らずですね。
六、 ほっこし やんなるわ。… ほんとうに いやになりますね。
七、 あああ、けなるいの。… ああ、うらやましい。
八、 ああ、おもいでな こっちゃ。… ああ、思い出になるほど いいなあ。
九、 ほやさけんてに。… だから
十、 ギッタンバッコンで あそぶ。… シーソーで 遊ぶ。
十一、ほんなん、かりゃすいが。… それぐらいは 簡単だね。
十二、ちゃらがきしたら あかんで。… 慌てて汚い字で書いては いけないよ。
十三、ちゃがちゃがになる。… めちゃくちゃになる。収拾がつかない状態になる。
十四、おかてが ある。… 生まれながらに よい運勢を 持っている。
十五、おおけないの。… 量が 足りないね。
プロ級。ぜんぜん知らんわ、ちゅうもんがた 多いんでないんかと思うんやけどの。
一、 しこぶつな ねんねやの。… 体つきがしっかりして かた肥えの赤ちゃんですね。
二、 じょろかいたら あかんで。… あぐらをかいては いけませんよ。
三、 あの子ら ちんちんころころや。… あの子たちは とーっても仲がいいね。
四、 ねんねが めめる。… 赤ちゃんが 今にもぐずり泣きしそうになる。
五、 おもちが のまえるほど あるわ。… おもちが ありあまるほど あるよ。
まだまだ よおけ あるんやけど、
かいてたら ばんげになっても おわらんで、
こんぐらいで おいとくの。
ここらへんどの ひとなら、わりかし わかるんやろな。
「たけふべん」ちゅうより、ふくいべんかもしれんの。
やっぱ、ほうげんは、いいもんやで、
のうならんように せな あかんので ないかの。
ほんならの。
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