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屋根裏に・・・
二年程前から、庫裡の天井からクロス壁をつたい匂いのほとんどない水が垂れていた。
最近、その正体が判明した。 下の写真のおしっこであった。その動物はなんと○○○○○である。
「何やら動物が住み着いているかも」とは前々から思ってはいたが・・・
 今年に入り、屋根裏で運動会が開催されていたみたいで、やけに騒がしくおしっこも本堂横の
新しい書院にも落ちはじめた。もう我慢の限界!!
 そこで、門徒さんからアドバイスしていただき、近くのホームセンターで小動物の捕獲器を購入し、
早速、屋根裏に仕掛けた。 2日後、仕掛けた捕獲器を確認すると何やら入っている。
タヌキ?ハクビシン??私が知っているハクビシンと違うことはすぐに分かった。インターネットで調
べてみると、決定的な特徴が合致したのである。それはシッポが縞模様であること。
皆さんはこの特徴でお解かりですか?   答えは、本来、日本の在来動物ではない「アライグマ」
だったのである。 驚きですね〜
しかし、この「アライグマ」は近年、日本では珍しくはないらしい。元々ペットとして飼育されていたが、
飼い主の勝手な都合で屋外に放たれ野生化し。日本ではアライグマには天敵がいないらしく、繁殖
も一度に5、6匹出産するため、瞬く間に日本中に生息域は広まったらしい。
 そして二日後、二匹目を捕獲。
この出来事を周囲の人々(門徒、職場の人)に言うと、決まってこの質問が帰ってくる。
   「捕まえたアライグマはどうしたの?」
そのアライグマが見たかったのか、欲しかったのか。 まさかそんな事はあるまい。
 捕まえたアライグマは・・・・・ 逃がすに決まっている。
逃がした事実を知った人は、「殺さな増えてしまうやろ!」と私達を非難した。
保健所に相談したら、「保護動物なので逃がして下さい。」との事。  しかし、境内に逃がすわけに
はいかず、遠くの山の林道を入った山中に逃がした。
 2匹目のアライグマが入った時、脱走したいがために命がけで暴れ、血だらけになってしまったの
を見た時、すごく心が痛んだ。 人間の勝手な行動により、生態系を壊し、何の罪もないアライグマ
を傷つけてしまったと。。。
そして3匹目が捕まった時は、3匹目が入っている捕獲器の横にもう1匹いるのが見えた。3匹目が
入った捕獲器を屋根裏から降ろすと、上からそのアライグマが心配そうに下を見ていた。(下の大きい写真)
そんな状況を見ると、尚更殺すことが出来ない。
と言うことで、なんだかんだで6匹を捕獲し、やっと当寺からアライグマはいなくなったようだ。
 
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Last updated: 2009/6/9